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【作品データベース】きんぴら先生とお嬢さん きんぴらせんせいとおじょうさん

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・98分 大船作品
鳴山草平の二つの小説「きんぴら先生青春記」と「お嬢さん」を映画化。光畑碩郎が脚色し、野村芳太郎が監督を務めた。野村芳太郎はこの作品で、ブルーリボン新人賞を受賞した。花水女学院に坂田金平という若い教師が赴任してくる。ハンサムな坂本は生徒たちから「きんぴら先生」というニックネームをつけられ、あっという間に人気者になった。「小町先生」というあだなを持つ美人音楽教師の小野町子も坂本に一目惚れをする…。

STORY
静岡郊外の花水女学院に新任して来た若い歴史教師坂田金平(高橋貞二)は、きんぴら先生とあだ名をつけられ、女学生間の人気者になった。彼は同じ下宿の数学教師山根五郎太(大坂志郎)や、小町先生と呼ばれている美人音楽教師の小野町子(淡島千景)と親しくなった。小町先生を愛している山根にとって、彼女が金平に好意を見せるのは辛かったが、半ばあきらめの気持になった。三人は学校の封建思想を打破しようとして教頭の鳶野(伊沢一郎)と反目する様になった。鳶野は県数育委員でPTA会長の照崎(北竜二)と通じて気の弱い森谷校長(日守新一)に何かと対抗した。やがて修学旅行の時が来て、鎌倉や東京へ行ったが、その帰途、照崎の娘で日頃我侭な振舞いの多い峰子(小薗蓉子)の金が紛失し、嫌疑が葉子(藤乃高子)にかかった。彼女は貧乏で旅行に行けなかったのを、金平が教師達から寄附を募って同行させたのだ。彼女の姉の登美(井川邦子)は金平の心の女性でもあった。帰校後、照崎との関係上教頭は強硬に葉子の処分を主張し、三人は極力反対して解決がつかないので遂にPTAの会合を開いた。ところがその最中、峰子が親友の万亀子(野添ひとみ)にお金がなくなったのは嘘だと白状した為、級友一同は大喜びで会合の席に報告し、事件は解決し、明るい平和が学園を訪れたのだった。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
高橋貞二
大坂志郎
淡島千景
井川邦子
小園蓉子
藤乃高子
- スタッフ -
原作:鳴山草平
監督:野村芳太郎
脚色:光畑碩郎
撮影:森田俊保
音楽:木下忠司

配給:松竹
©1953松竹株式会社

ジャンル:現代劇