映画・アニメの世界

【作品データベース】沖繩健児隊おきなわけんじたい

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・108分 大船作品
元沖縄師範学校生太田昌秀、外間守善の記録をもとに、沢村勉が脚色し、岩間鶴夫が監督した。生方敏夫、黛敏郎が撮影、音楽を担当している。石浜朗、田浦正巳、柳永二郎、小園蓉子、東谷暎子、紙京子、大木実、他に俳優座の永田靖、小沢栄、本郷淳、創作座の前田正二、大塚憲、劇団若草の荻田洋巳、これに当時の沖縄軍参謀令嬢木村倭子が特別出演。

STORY
太平洋戦争の末期、昭和20年になると沖縄に戦雲は迫り、沖縄師範の生徒たちはペンをツルハシに代えて軍司令部の洞窟陣地構築に協力していた。新垣(石浜朗)は母親が九州へ疎開することになったので、三浦先生(大木実)は彼に母と一緒に行けと勧めたが、同級の金城(南郷佑児)等に卑怯者と罵られ、母だけをやって自分はふみ留まった。出張先の東京から危険を冒して帰島した津田校長(永田靖)は、予科の生徒まで司令官直属隊として徴集される事に反対したが許されず、生徒と運命を共にする決心をした。3月25日、米軍は慶良間列島に上陸、この危急に備えて師範学校職員生徒は全員、鉄血勤王隊として徴集され金城、山里等は斬込隊を編成し、新垣、上江洲(田浦正巳)等22名は情報宣伝隊員として千早隊を編成した。4月1一日、ついに米軍は上陸、日本軍は次第に南におされ、天長節の大反撃も噂だけに終わった。6月末、司令官は生徒たちにそれとなく降伏を勧めて自決した。伊豆味(本郷淳)も上江洲も比嘉(前田正二)も識名(大塚憲)も戦死した。そして新垣は日本降伏も知らず洞窟に立て篭っていたが、三浦先生に探し出されて収容所へ向かう。それまで同行した兵らはそれに応じず自決した。戦後建てられた沖縄師範健児の塔の前で、新垣は若き命が再び無駄に散らないことを祈るのだった。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
大木実
石浜朗
田浦正巳
水原真知子
紙京子
- スタッフ -
原案:太田昌秀
原案:外間守善
監督:岩間鶴夫
脚本:沢村勉
撮影:生方敏夫
音楽:黛敏郎

配給:松竹
Ⓒ1953松竹株式会社

ジャンル:現代劇