映画・アニメの世界

【作品データベース】家族會議・東京篇、大阪篇かぞくかいぎ・とうきょうへん、おおさかへん

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・118分 大船作品
かつて島津保次郎が映画化した横光利一の原作を、池田忠雄が脚色し、中村登が監督する文芸大作。撮影は生方敏夫、音楽は黛敏郎の担当。佐田啓二、岸惠子、小林トシ子、月丘夢路、藤乃高子、二代目市川小太夫、高橋貞二、柳永二郎などが出演。

STORY
兜町重住株店の若い当主高之(高橋貞二)は同じ株屋仲間梶原定之助(二代目市川小太夫)の娘清子(小林トシ子)と大阪の大株屋仁礼文七(柳永二郎)の娘泰子(藤乃高子)の二人から想いを寄せられていた。高之の心は泰子にあるが、かつて父が仁礼の非情な商売におとしいれられ、自殺した経緯に釈然としない。その泰子には仁礼の秘書京極(佐田啓二)が将来の婿と定められている。仁礼の命をうけた京極が東京製紙、大阪製紙両社を合併させるために東紙株の暴落をはかり大株主梶原を抱きこんだことを、清子の口から知った高之は、逆に大紙株を買いこんで危地を脱しようと急ぎ下阪し、父の盟友池島信助(北竜二)から持株を譲りうけて目的を達した。このさわぎから仁礼への警戒心を加えた高之は泰子に打ちとけられず、かといって清子の求愛も受入れる気になれなかった。失意の清子は、同じく泰子への失意になやむ京極と意気投合する。池島の娘で泰子の親友でもある忍(岸惠子)は、高之と泰子を結びつけようと、二人を六甲山上の池島家別荘につれだした。忍が気を利かして去ったあと、二人はさらに須磨の泰子の別荘にうつり、はじめてお互いの愛情を確かめあった。しかし仁礼の命で泰子を探しにきた京極は、昂奮のあまり高之を撲り、泰子を無理じいに連れ帰ってしまう。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
高橋貞二
岸惠子
藤乃高子
小林トシ子
柳永二郎
月丘夢路
佐田啓二
- スタッフ -
原作:横光利一
監督:中村登
脚色:池田忠雄
撮影:生方敏夫
音楽:黛敏郎

配給:松竹
Ⓒ1954松竹株式会社

ジャンル:現代劇