映画・アニメの世界

【作品データベース】伊豆の踊子 いずのおどりこ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・97分
昭和8年松竹で五所平之助監督、田中絹代主演で映画化された川端康成原作の再映画化。前作と同じ伏見晁が再び脚色に当り、野村芳太郎が監督し、踊子薫を美空ひばりが演じている。

STORY
昭和初年の秋のこと。一高生水原(石浜朗)は修善寺に来ている先輩の小説家杉村(大宮敏)を訪ねて伊豆路へやって来た。水原はここで旅芸人栄吉(片山明彦)の一行と知り合い、湯カ島から湯カ野へと一緒に伊豆路を下った。一座の踊子薫(美空ひばり)のあどけない美しさは、彼のせつない旅情に溶けこんだ。水原は薫と肩を並べて歩きながら、薫の唄声に合せて口笛を吹いた。夜になると踊子達は宴会の席に呼ばれて行った。彼女等が酔客の慰さみものになっているのではなかろうかと、太鼓の音を聞きながら、悩ましくてたまらなかった。薫も水原に淡い恋心を感じているのか、彼女を好いている湯カ野の温泉旅館の伜順作(三島耕)の、彼女を引き取りたいという申し出も断った。一行は下田に着いた。ここでみんなと別れて東京へ帰る水原を、踊子達は何も言わないで淋しく見送った。船の甲板に立った水原の目からも涙が理由もなくこぼれた。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
美空ひばり
石浜朗
片山明彦
由美あづさ
三島耕
- スタッフ -
原作:川端康成
監督:野村芳太郎
脚色:伏見晁
撮影:西川亨
音楽:木下忠司

配給:松竹
©1954松竹株式会社

ジャンル:現代劇