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【作品データベース】勲章 くんしょう

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・119分
佐藤正之の企画による俳優座映画。渋谷実が橋本忍と内村直也と共同で書いた脚本を監督した人間ドラマ。小沢栄(小沢栄太郎)をはじめ、佐田啓二や東野英治郎など、出演者たちの演技が高く評価された。

STORY
元陸軍中将岡部(小沢栄)は、その子ちか子(香川京子)、憲治(佐田啓二)と三人で義弟西野(永田靖)の家に居候している。保安隊にいる知人の黒住(松本克平)から、彼は元副官寺位(東野英治郎)がマヌス島の戦犯から帰ったことを聞く。寺位は上官三島(千田是也)の身代わりに戦犯となったのだが、その恨みを晴らそうと企てていると聞き岡部は落ちぶれた三島を訪ねる。この噂はデマだったが、寺位は再軍備促進団体あけぼの会を作り岡部を会長にする。憲治はアルバイトに落語家をしていたが、久美子(岩崎加根子)の結婚式の夜、お妾稼業の浅子(東恵美子)に誘惑される。岡部は南方で旧知の島村よね(杉村春子)が金貸しをしているのを聞き、故郷の山林を抵当に三百万円を借りて運動の資金とした。この運動は順調に進み、岡部は昔の暴君ぶりを発揮する。そんな父をちか子は心配していたが、父が寺位との結婚を押しつけようとするので、愛する宗行(岡田英次)の許へ家出しようと決心する。憲治は父の勲章を持ち出して浅子に与えてしまう。しかも岡部の夢は一朝にして破れた。寺位がやっていた密輸がバレて新聞に書きたてられ、再軍備運動の計画も目茶目茶になった。よねを訪ねると、かつては体まで許した彼女さえ冷たい態度であしらった上、憲治と浅子の仲を聞き、行って見ると勲章は犬の首にぶら下っている有様だった。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
佐田啓二
香川京子
千田是也
東野英治郎
小沢栄
東恵美子
杉村春子
- スタッフ -
監督:渋谷実
脚本:橋本忍
脚本:内村直也
脚本:渋谷実
撮影:長岡博之
音楽:奥村一

配給:松竹

ジャンル:現代劇