映画・アニメの世界

【作品データベース】裸形家族らけいかぞく

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・108分 大船作品
山内久のオリジナル・シナリオによるホーム・ドラマ。監督、撮影は瑞穂春海、布戸章がそれぞれ担当。音楽は奥村一の担当。出演者は高橋貞二、紙京子、藤乃高子、山村聡、須賀不二夫など。

STORY
虎の門の機械商杉原安蔵(山村聡)には四人の子供があった。長男の進一(須賀不二男)は父の反対を押し切って子供のある未亡人雅子(水原真知子)と結婚していた。長女辰子(幾野道子)は大学の講師木島(近衛敏明)に嫁ぎ二人の子供があった。婦人記者の次女葉子(紙京子)は編集長津村(三木隆)の求婚を退け、これも父に反抗して挿絵画家塩田和彦(大坂志郎)のアパートへ住み込んでいた。子供達はことごとに頑固一徹な父に対し共同戦線をはって対抗した。ただ、安蔵に言わせれば一番出来の悪い奴である次男の五郎(高橋貞二)だけが、就職も出来ず失敗続きのままに杉原家でぶらぶらしていた。女中のゆき(藤乃高子)はこんな五郎にひそかな恋心を抱いていた。事業の失敗で邸を売ることにした安蔵は孫達の七五三に子供達を招待したが、子供達は誰一人訪ねて来なかった。頑固な安蔵もさすが寂しさに耐えられなかった。間もなく安蔵は出張先の大阪で妻の志乃(望月優子)と五郎だけに見守られながら突然死んだ。安蔵の死後、志乃と五郎は保育園を経営するテル(高橋トヨ)の許でリヤカーを引いて働く事になったが、兄妹達は誰一人、二人を引き取ろうとしなかった。ゆきの兄達吉の世話で五郎は就職し、志乃の計いでゆきと互いの感情を打ち明け合った。だが志乃は安蔵の後を追って死んだ。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
山村聡
高橋貞二
望月優子
紙京子
藤乃高子
幾野道子
- スタッフ -
監督:瑞穂春海
脚本:山内久
撮影:布戸章
音楽:奥村一

配給:松竹
Ⓒ1954松竹株式会社

ジャンル:現代劇