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【作品データベース】忠臣蔵・花の巻、雪の巻 ちゅうしんぐら・はなのまき、ゆきのまき

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・232分 京都作品
大谷竹次郎が総指揮に当る松竹の特作映画で、大衆作家村上元三が依田義賢と共同で脚本を書き、大曾根辰夫が監督した。日本不滅の時代劇ドラマを、八代目松本幸四郎が『花の生涯』に次いで二度目の映画出演するほか豪華キャスト共演で映画化した大作。浅野内匠頭の殿中刃傷事件から、吉良邸討入りに至るまでの大石内蔵助を中心とする四十七士たちの人間群像を絢爛多彩なタッチで綴る一大時代劇絵巻。

STORY
元禄十四年三月、勅使接待役浅野内匠頭(高田浩吉)は高家吉良上野介(滝沢修)の侮辱をうけ、ついに殿中で刃傷に及んだ。目付役多門伝八郎(高橋貞二)の正論にも拘らず、幕府は一方的に浅野の非を責め、即日田村邸で切腹の上、家は断絶となった。知らせを受けた赤穂では城代家老大石内蔵助(八代目松本幸四郎)のもとに幾たびも総登場の会合が開かれる。中小姓の毛利小平太(鶴田浩二)は許婚しの(桂木洋子)と別れて仇討の同意に参加する。城を開渡したのち、大石は山科に居を構え、遊蕩にふけると見せて、お家再興を計っていた。江戸の同志からは幾度も仇討ちを決行せよとの声が上る。内匠頭の弟大学を推して浅野家の再興を志す願いも破れ、大石は妻子(山田五十鈴)をその郷里に帰し、長男主税(田浦正巳)をつれて江戸へ下る。岡野金右衛門(北上弥太郎)は本所の吉良邸近くに雑貨屋を開き、吉良家の女中おつや(瑳峨三智子)に恋をささやき、邸内に出入りして屋敷の間取りを探る。そのころ小平太は闇の女に身を落としたしのに出会った。憎みながらも離れられない二人であった。元禄十五年十二月、大石以下は周到な計画のもとに吉良邸を襲撃したが、病身のしのにすがりつかれた小平太は、ついに姿を見せなかった…。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
八代目松本幸四郎
高田浩吉
高橋貞二
山田五十鈴
淡島千景
月丘夢路
北上弥太郎
鶴田浩二
- スタッフ -
監督:大曾根辰夫
脚本:村上元三
脚本:依田義賢
撮影:石本秀雄
音楽:鈴木静一

配給:松竹
©1954松竹株式会社

ジャンル:時代劇