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【作品データベース】この子この母このここのはは

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・97分 大船作品
ポスターコピーは「いまぞ知る母の愛に涙もかれる感動作!」。長瀬喜伴のオリジナル・シナリオを萩山輝男が監督し、撮影は井上晴二が当たる。出演者は市川春代、若原雅夫、紙京子、菅佐原英一、永井達郎など。

STORY
昭和14年、夫を戦場に送り、国民学校へ通う圭一(村瀬禅)、二郎(中村俊介)の二子を抱えた雨宮あや(市川春代)は料亭の女中として働いていた。夫戦死の公報をうけたあやは、兄勇作(日守新一)を頼って帰郷したが、連絡船で、幼な友達尾形誠(若原雅夫)に遇った。あやは有力者吉野仙造(北竜二)の家に女中となって住み込んだが、仙造の好奇の手があやに伸ばされ、二郎が仙造の息子寛(高山武男)と喧嘩する事などから、再び東京へ出た。十数年後、圭一(永井達郎)は医科を出、インターンとして病院へ行き、二郎(菅佐原英一)は郵船の社員となっていた。母子三人と同じアパートに住む松本静江(紙京子)は圭一に愛情を寄せていたが、圭一は病院長八代博士(奈良真養)の令嬢由美(七浦弘子)の夫の候補にあげられていた。アパートの権利金の問題が起こった時、二郎は遠洋航海の貨物船に乗って金を作ったが、あやは令息の家庭教師傍々勉強の為に八代邸へ住み込む圭一に研究費として金を与え、ビルの掃除婦として住み込んで働いた。圭一に出会った静江は、あやに圭一の冷たい態度のことを話した。あやは八代邸へ圭一を訪ねたが、希望に満ちた圭一の態度に戒めの言葉も出ず、帰りに自動車にはねられてしまった。二郎は乗り込んだ船が密輸をしていると知り、東京港へつくと直ぐに当局へ通報しアパートへ帰ったが、静江に事情を聞くと圭一を母の許ヘ連れて来て、激しく責めた。圭一が非を悟った時、船長等が拳銃を手に二郎を襲った。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
市川春代
紙京子
若原雅夫
菅佐原英一
- スタッフ -
監督:萩山輝男
脚本:長瀬喜伴
撮影:井上晴二
音楽:万城目正

配給:松竹
Ⓒ1954松竹株式会社

ジャンル:現代劇