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【作品データベース】青銅の魔人・第三部 恐怖の天守閣せいどうのまじん・だいさんぶ きょうふのてんしゅかく

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・28分 大船作品
『怪人二十面相』に次ぐ「名探偵明智小五郎シリーズ作」で四部構成になっていて、この作品は第三部。原作、脚色、撮影共に同一スタッフ。監督は穂積利昌。

STORY
明智小五郎探偵(若杉英二)はじめ中村捜査課長(須賀不二男)等五人は、青銅の魔人窟で落とし穴に落ち込んだが、明智の機転で危うく難をのがれた。奥へ進むとビロードの部屋に、探していた水野(片山明彦)が縛られていたが、明智はこれを怪人二十面相(諸角啓二郎)と看破した。怪人は咄嗟に灯を吹き消して姿をくらまし、外で五人の安否を気づかっていた人々の前へ、今度は明智の変装で現れ車で逃げ去った。車の中には明智の英断で小林少年(高山武男)が隠れていた。本ものの水野を助け出した明智等は少年が送る短波の発信によって後を追ったが、二十面相は車を止めると、とある焼ビルの巣窟に少年を拉致した。待機していた手下共と少年を縛り上げると、彼等はロープ伝いにボートで隅田川から品川沖へ逃走してしまった。少年は、不思議にもその時現れた透明人間に救われたが、その後透明人間は銀座にも現れるようになった。明智は秘密地図の半分を探す為、水野の旧領地佐賀に飛んだ。一夜、古老赤星(多々良純)が預かっていた先々代の遺言状が盗まれ、老人も連れ去られた。老人を捕えたのは青銅の魔人である。魔人はうす暗い一室で、地図の秘密を得ようと赤星を拷問した。その時透明人間の見えぬ手が遺言状を奪った。魔人は物凄いうなり声を上げて透明人間に挑戦したが、透明人間は用意の塩酸ビンを投げつけた。透明人間のあざ笑う中で、魔人の全身の鉄は煙をたてて燃えあがっていった。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
若杉英二
片山明彦
藤乃高子
由美あづさ
- スタッフ -
原作:江戸川乱歩
監督:穂積利昌
脚本:小川正
撮影:長岡博之
音楽:万城目正

配給:松竹
Ⓒ1955松竹株式会社

ジャンル:現代劇