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【作品データベース】大学は出たけれど だいがくはでたけれど

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・98分 大船作品
1929年公開の小津安二郎監督作品のリメイク版。椎名利夫の脚本を、野村芳太郎が監督する青春喜劇。「WHAT AFTER COLLEGE?」がポスター・コピー。

STORY
城北大学ボート部の高田昭平(高橋貞二)、小島三太郎(川喜多雄二)、村瀬大吉(三橋達也)に卒業の日が近づいた。銀行頭取(日守新一)を父に持つおかげで、昭平は設計技師として高倉建設に就職できたがトッチャン坊やと陰口を言われ、彼が秘かに思慕する女技師、沢田時子(草笛光子)はじめ同僚達の態度は冷たかった。三太郎は卒業試験のカンニングがばれて落第となるし、九州男児大吉は、大学は出たものの職は無く、下宿は立退を迫られる有様。だが、やがて昭平の父の銀行に勤めることが出来、下宿先も同じ銀行に勤めるみどり(紙京子)の家に落ち着いた。大吉とみどりは互いに心惹かれるようになるが、大吉を度々訪れる昭平も可憐なみどりに愛情を感じた。ある日銀行で起こった盗難事件から大吉は思わぬ失策をし、くびを宣告されるが、みどりの純情に打たれた昭平の奔走で事無きを得た。大吉の気持ちを知らぬ昭平は、みどりへの愛情を大吉に打ち明け応援を頼む。恩義と友情と、愛情の板ばさみに堪えられず一人九州へ帰った大吉を見て、昭平は初めて二人の気持ちを知り後を追った。丁度その頃昭平の会社では、時子の管理していた工事が失敗し、破産一歩手前である。この失敗も実は大川課長(諸角啓二郎)の私腹を肥やす為の陰謀故と知った昭平は、それを暴いて社の危急を救った。父をくどいて五百万円の融資を約束させることにも成功した昭平は、大吉、みどりに励まされ、今度は自信を持って時子のアパートへ急いだ。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
高橋貞二
川喜多雄二
三橋達也
紙京子
草笛光子
- スタッフ -
監督:野村芳太郎
脚本:椎名利夫
撮影:厚田雄春
音楽:木下忠司

配給:松竹
©1955松竹株式会社

ジャンル:現代劇