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【作品データベース】酔いどれ囃子よいどればやし

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・92分 京都作品
ポスターコピーは「斬れ!権勢の野望!豪快、胸躍る浪人剣法!」。伊藤大輔の構成によって柳川真一、民門敏雄、依田義賢が共同で脚本を書き、滝内康雄が監督、竹野治夫が撮影を担当。出演者は北上弥太朗、雪代敬子、近衛十四郎、浅茅しのぶ、長谷川裕見子、高野真二など。

STORY
将軍家治の頃、時の権勢沼田隠岐守(海江田譲二)は成り上がり者の常として、由緒ある系図と名門出の嫁を望んでいた。まず名家の娘松平千里姫(長谷川裕見子)の歓心を得るため豪荘な別宅を新築したが、その邪魔になる五十軒長屋に立退きを命じた。この長屋に住む浪人佐野十左衛門(北上弥太朗)は、藤原を先祖とする系図が役立って沼田家に仕官が叶い、馴染みの「しゃも仙」で伊佐吉(林伊佐緒)を初め長屋の連中と祝宴を張った。ところがその夜相愛のおせつ(雪代敬子)の兄市郎太(西田智)が何者かに殺され、十左は下手人として逮捕された。これは十左の系図を奪うため沼田の設けた罠だった。激怒した十左は捕手の包囲を破って逃げる途中、旗本くずれの小此木播磨の機智で危機を逃れ、蘭方医本多大介にかくまわれた。兄を失ったおせつはしゃも仙の女将お仙(浅茅しのぶ)のもとに引きとられた。沼田は用人棒加納(戸上城太郎)に命じて十左を狙わせるが、播磨に邪魔されて果たせない。沼田が千里姫を迎えて別荘開きの当日、播磨(近衛十四郎)は長屋の連中と計って加納を捕えて生き証人とし、大介(高野真二)に上訴させる一方、沼田の行列に斬込んだ十左を無事に救い出した。事は治まり、沼田との縁談を断った千里姫は、秘かに想っていた大介と、そして十左はおせつと結ばれた。播磨は二組の夫婦を祝福しながら、自分を慕うお仙とも別れて、一人旅に出た。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
北上弥太朗
浅茅しのぶ
長谷川裕見子
近衛十四郎
- スタッフ -
監督:滝内康雄
脚本:柳川真一
脚本:民門敏雄
脚本:依田義賢
撮影:竹野治夫
音楽:鈴木静一

配給:松竹
Ⓒ1955松竹株式会社

ジャンル:時代劇