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【作品データベース】哀愁日記・前篇高原の巻、後篇渦潮の巻あいしゅうにっき・ぜんぺんこうげんのまき、こうへんうずしおのまき

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・149分 大船作品
「平凡」連載の北条誠の原作を沢村勉が脚色、田畠恒男が監督し、布戸章が撮影を担当。主な出演者は草笛光子、高橋貞二と紙京子、大木実、淡路恵子など。すれちがいドラマとして評判となった。

STORY
幼い時に両親を失った志津子(草笛光子)は、父の親友で政界や財界に勢力を持つ御手洗鉄造(柳永二郎)に養われ、長男亮一(永井達郎)の婚約者であった。亮一の妹京子(淡路恵子)は、兄の友人浅岡(大木実)をめぐって志津子を敵視した。ある時、皆で志賀高原に遊んだ志津子は、鳴瀬潤之助(高橋貞二)に会って互いに心を惹かれた。東京へ帰ると老女中のお里(浦辺粂子)が御手洗家から暇を出されて神戸へ帰るところだった。その後で小羊学園の田原(東山千栄子)から、お里が実母であると聞き、志津子は家出してその後を追ったが行方が知れない。傷心の彼女は車中で知りあった片桐浜(桜むつ子)を頼って淡路島のホテルで働くうち、社用で出張した潤之助と再会した。彼女は喜びに溢れたが、潤之助を慕う社長令嬢明美(紙京子)に邪魔され、折から島へ来た亮一の目をさけ、小羊学園の田原すずを頼って行った。その頃二十年の刑を終えた鈴木久平(見明凡太郎)が御手洗家を訪れ、激論のはて夫人を傷つけた。この久平こそ志津子の実父だった。折から潤之助は会社の不正事件の裏に御手洗がいる事を知り、辞表を出して信州の牧場に去ったが彼はここで働くお里が志津子の母とは知らなかった。浅岡は小羊学園で志津子に会い、彼女に深い愛情を抱いた。久平の公判で志津子は初めて彼が実父だった事を知った。御手洗の仕組んだ悪事は露見して久平の無実の罪は晴れ、親子三人は喜びの涙にくれた。そして浅岡は志津子の心が潤之助にある事を知り、潔く身を引いて二人の幸福を祝しつつ印度へ旅立った。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
高橋貞二
草笛光子
大木実
紙京子
淡路恵子
- スタッフ -
原作:北条誠
監督:田畠恒男
脚色:沢村勉
撮影:布戸章
音楽:万城目正

配給:松竹
Ⓒ1955松竹株式会社

ジャンル:現代劇