映画・アニメの世界

【作品データベース】美わしき歳月 うるわしきさいげつ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・125分 大船作品
小林正樹監督、松山善三脚本で戦後の若者たちの姿を綴った青春群像劇。祖母とふたりで小さな花屋を営む桜子には、南方で戦死した兄の友人で医者の今西、鉛工場で働く袴田、キャバレーのドラマー仲尾と、3人の頼れる存在がいた。ある日、仲尾は母親が病床にある幼なじみの由美子を今西に紹介するが、ふたりが会っているところを桜子が偶然目撃し、その仲を誤解してしまう…。戦後の若者たちの愛と友情を活写した青春映画の傑作。

STORY
桜子(久我美子)は祖母(田村秋子)と東京田村町に花屋「千草」を経営している。亡兄の友人の今西ドクトル(木村功)、キャバレーの太鼓叩き仲尾(佐田啓二)、鉛工場で働く袴田(織本順吉)等は折々訪れ、今西と桜子は相愛の仲である。ある日祖母は交通事故にまき込まれ、老紳士(小沢栄)の親切で今西の病院に送られた。仲尾はアプレ振って強がっているが根は淋しがりやで、幼友達由美子(小林トシ子)を自分のキャバレーに勤めさせ、彼女の子供や病気の母の面倒を見ていた。交通禍が縁で老紳士と祖母の交際が始まり、度々店を訪れるうちに桜子を次男悠二(佐竹明夫)の嫁にと言い始めた。悠二とドライブに出た日、桜子は今西が由美子と一緒にいるのを見かけ、その上今西が秋田の伝染病研究所に転勤と決まり、一人で行くと言うのを桜子は由美子の為にだと思ってしまった。一方袴田は工場主任佐藤(須賀不二男)と喧嘩し傷を負わせ、警察に連行された。秘かに彼を慕う今西の妹紀久子(野添ひとみ)は彼の身を心配した。仲尾は今西が由美子の母を診察に行ったことで桜子に誤解されたことを知り桜子の気持を和げようと務めた。又今西は由美子が仲尾を愛していることを確かめた。今西の出発の日仲尾の尽力で警察を出た袴田は、紀久子等と彼を駅に見送った。桜子は今西の勤務先を見に一緒に行くことになり、二人を乗せた汽車を陸橋の上から仲尾、由美子、その子供の三人が見送っていた。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
佐田啓二
久我美子
田村秋子
小沢栄
小林トシ子
野添ひとみ
- スタッフ -
監督:小林正樹
脚本:松山善三
撮影:森田俊保
音楽:木下忠司

配給:松竹
©1955松竹株式会社

ジャンル:現代劇