奥様多忙

公開日：1955年5月18日（水）

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・89分　京都作品
『この世の花』の棚田、舟橋のチームが脚色、監督と音楽は穂積利昌と万城目正がそれぞれ担当。撮影は竹野治夫。出演者は大坂志郎、水原真知子、七浦弘子、田浦正巳、有島一郎、清川虹子など。

STORY
永楽商事社員桜井（大坂志郎）は妻直子（水原真知子）と子供（須田哲夫）の三人暮らしだが、直子の妹でアプレ娘の悠子（七浦弘子）が親の勧める縁談を嫌って家出して来た。近所の会社員山田（有島一郎）は、ある夜バーのマダム（鮎川十糸子）に送られて遅く帰って来たため、激しい夫婦喧嘩が始まる。これがもとで直子をはじめ近所の主婦たちは、山田夫人（清川虹子）を会長に主婦連盟を結成して亭主に対抗する。亭主らも負けてはならんと山田を会長に亭主連盟を作った。悠子にフラれた縁談の相手丸田（青山宏）が上京し、彼女の跡を迫いまわす。ところが丸田は永楽商事の社長市村（伴淳三郎）の親戚であることが分かり、桜井は社長から頼まれて二人の仲を取りもとうとするが、悠子は桜井の弟次郎（田浦正巳）の紹介で安倍（佐竹明夫）の経営する会社の事務員になり、丸田に振りむきもしない。山田の夫婦喧嘩は頂点に達し、ついに別居騒ぎとなった。悠子は次郎を愛していたか、彼がダンサー照代（草間百合子）と親しいのを見て嫉妬する。そのころ主婦連盟と亭主連盟は和解して夫婦連盟を作り、山田夫妻もついに仲直りした。しかし悠子は照代が次郎の友人の妻で、病床にある夫を養っているのを知らず嫉妬からついに丸田と見合いをする…。