映画・アニメの世界

【作品データベース】新婚白書しんこんはくしょ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・86分 大船作品
ユーモア作家の第一人者中野實の評判小説を斎藤宗一が脚色、堀内真直が監督、西川亨が撮影を担当。主な出演者は川喜多雄二、宮城野由美子(松竹入社第一回)、野村浩三、井川邦子のほか日守新一、清川虹子、新人清川新吾など。

STORY
写真家森口司郎(川喜多雄二)は日本舞踊の師匠惠美(宮城野由美子)と結婚したが、一間きりの愛の巣に彼女の母親おまさ(野辺かほる)が同泊することになって大弱り。惠美の実家は料亭だが、父の精吉(日守新一)は競馬狂で、息子の精一郎(清川新吾)は学校で落第ばかりしている。母は息子のことで主人と喧嘩して家出したのだが、惠美のケチぶりに閉口して家へ帰ってしまう。精一郎は呉服屋の娘春子(小山明子)と恋仲である。ところが春子には番頭との縁談が持ち上がっている。ある日、森口の働く事務所に贔屓客の東陽子(清川虹子)が訪れ孤児を引き取って育てているから、時々身代わりのパパになってくれと頼む。陽子の亡夫の弟斎藤(三井弘次)は東興行の女社長である彼女を、色と欲との二筋から狙っていた。渋谷の花柳街で森口は親友の菱川(野村浩三)から、歌のうまい芸者百合江(幾野道子)を紹介された。子供のため芸者を止めたがっている百合江を、森口は東興行の歌手に推薦した。ところが惠美は夫が芸者と酒を飲んだのを怒り、実家へ帰り離婚を申し出た。森口はそれを無視したか、惠美はヤケになって半沢(桂小金治)と芝居見物に行き、劇場で陽子と一緒にいる森口を見てなお立腹する。そこへ精一郎が春子と熱海へ家出した知らせがあり、一同は驚いてかけつけた。そこで斎藤が百合江をすてた男だと分かる。斎藤も悔悟して妻子を引きとり、精一郎と春子の結婚も許され、惠美の誤解もとけた。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
川喜多雄二
宮城野由美子
井川邦子
幾野道子
- スタッフ -
原作:中野實
監督:堀内真直
脚色:斎藤宗一
撮影:西川亨
音楽:木下忠司

配給:松竹
Ⓒ1955松竹株式会社

ジャンル:現代劇