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【作品データベース】獄門帳ごくもんちょう

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・130分 京都作品
ポスターコピーは「人妻と密通した男?その夫を殺した男?死刑か?無罪か」。オール読物掲載の小説を井手雅人が脚色し、大曾根辰夫が監督、石本秀雄が撮影を担当。主な出演者は鶴田浩二、岡田英次、香川京子、笠智衆、香川良介、左卜全など。

STORY
御牢奉行石出帯刀(笠智衆)は、見廻り中、重罪を負って入牢させられた若い囚人三枝喬之助(鶴田浩二)を一目見るなり、本当の罪人ではないと睨んだ。喬之助は、旗本都築三之助(岡田英次)の用人であったが、去年から三之助の妻さき(香川京子)と情を通じ、本年正月十日主人を殺害してさきと逐電し、合意の上九段牛が淵に投身した。吟味書にはこうかかれてあった。さきは死んだが喬之助は救い上げられたのだ。帯刀は喬之助の無実を証明しようとして、差入れに来た仲間伝七(左卜全)や奥向きの腰元に問いただした。三之助は疳性で、忠実な用人の喬之助に理不尽な当たり方をし、同じ旗本の乾専十郎(須賀不二男)などと吉原へ入りびたりの生活をしていた。そして喬之助とさきに不義密通の言いがかりをつけて喬之助を手討ちにしようとし、果ては一人吉原へ出かけた。夫に信じて貰えぬさきは絶望のあまり自害しようとして、飛びこんで来た喬之助にとめられたが、何時の間にか帰って来た三之助が、その二人の姿を見、抜刀してさきに迫った。喬之助はさきをかばって争ううち誤って三之助を殺してしまった。帯刀が知ったのはこれだけだったが、喬之助は頑として何事も語ろうとしなかった。喬之助が引廻しはりつけになる日、帯刀はさきが生きていることを知り、喬之助に告げた。折も折、牢の近くに大火事が起こった…。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
鶴田浩二
香川京子
岡田英次
笠智衆
- スタッフ -
原作:沙羅双樹
監督:大曾根辰夫
脚色:井手雅人
撮影:石本秀雄
音楽:鈴木静一

配給:松竹
Ⓒ1955松竹株式会社

ジャンル:時代劇