映画・アニメの世界

【作品データベース】元禄名槍伝・豪快一代男げんろくめいそうでん・ごうかいいちだいおとこ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・63分 京都作品
小川正が脚本を書き、芦原正が監督。撮影は竹野治夫、音楽は池田正義が担当。出演者は近衛十四郎、香川良介、由美あづさ、草間百合子など。

STORY
豪放磊落、槍を取っては江州膳所藩無双の使い手であった俵星玄蕃(近衛十四郎)は、ある日、城主本多内膳正(藤間林太郎)から突然、家中きっての美人頼母木主水(香川良介)の娘早苗(由美あづさ)との養子縁組を高飛車に言い渡されたのを不満に思って、馴染みの料亭鮒清の主人清助(稲川忠完)を相手にして気炎をあげた。その帰り途、泥酔してしまった玄蕃は浅野公の行列に些細なことで無礼を働いたが、内匠頭(高野真二)の温情に救われた。しかしその情に甘んじることのできない玄蕃は、主水や彼に強い愛情を注ぐ早苗を振り切って旅に出て行くのであった。その後、江戸で開いた道場をやくざの親分孫三(渡辺篤)に貸してしまうほどすさんだ玄蕃を、父主水には内密に訪れた早苗は、当惑する玄蕃に心からつくすのだった。しかしこの早苗の出現は、玄蕃に情炎を燃やす孫三の娘お小夜(草間百合子)の心を強く焦らだたせた。その頃、内匠頭が刃傷に及び切腹、亡君の仇を討たんとする赤穂浪士の面々は、姿を変えて江戸に集まり、吉良方の動静を探っていた。ある日、玄蕃の腕のほどを知っていた上杉家の用人、相良右京(天野刃一)から仕官を進められた玄蕃は、一旦は承知したものの、早苗や孫三、お小夜、子分の三公(青山宏)までが赤穂浪士の味方をするのには、さすがに考えざるを得ないのであった。だが、そばやに身をやつした浪士杉野十平次(諸積啓二郎)の知らせで、長洲藩士になりすました赤穂浪士の仕官の勧めを、玄審は堅く辞した。そして槍を小脇に「まこと武士の心を見せてやる」と赤穂浪士の援助に、雪の両国橋へ駈け出す玄蕃の姿が見られた。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
近衛十四郎
由美あづさ
草間百合子
香川良介
- スタッフ -
監督:芦原正
脚本:小川正
撮影:竹野治夫
音楽:池田正義

配給:松竹
Ⓒ1955松竹株式会社

ジャンル:時代劇