荒木又右衛門

公開日：1955年9月21日（水）

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・119分　京都作品
長谷川伸の原作を鈴木兵吾が脚色し、堀内真直が監督、竹野治夫が撮影を担当。主な出演者は八代目松本幸四郎、山田五十鈴、七代目大谷友右衛門、七浦弘子、大木実、島崎雪子、小沢栄など。

STORY
備前岡山池田藩の渡辺数馬（四代目中村雀右衛門）と河合又五郎（大木実）は親友であったが、数馬の弟の源太夫（六代目市川染五郎）を又五郎が斬って遂電したことから心ならずも敵同志になってしまった。数馬は義兄の荒木又右衛門（八代目松本幸四郎）に助太刀を求めたが、又右衛門は弟の仇を兄が討つというのは掟に反するといって肯じなかった。一方寵臣源太夫を討たれた藩主池田忠雄（永井達郎）は又五郎の行方を捜索させたところ、又五郎は江戸で安藤治右衛門等の旗本連中にかくまわれていることがわかった。忠雄は憤怒するが手をつけることが出来なかった。江戸へ出た又五郎（須賀不二男）は武士に生まれた身を不幸と感じるようになった。彼は丹前風呂の湯女おこうに会い互いに愛し合うようになった。旗本と池田家の確執の深まる中に忠雄は病死した。幕府はこれを機会に両者の争を緩和させようとし池田家を幼君勝五郎に継がせ因州鳥取の池田家に国替を命じた。一方又五郎には江戸追放の処置をとった。ことの経過を具に知る又右衛門の依頼をうけた池田家家老荒尾但馬（香川良介）は遂に数馬に亡き殿の意をついで上意討ちを命じた。これで又右衛門は天下晴れて数馬の助太刀が出来ることになった。又五郎は大阪にいた。彼を追っておこうもまた大阪へ。そのうちに又五郎は水戸家へ仕官することになり江戸へ向かった…。