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【作品データベース】二等兵物語 前篇・女と兵隊、後篇・蚤と兵隊

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・95分
伴淳三郎と花菱アチヤコのコンビによる“二等兵物語”シリーズの第1作。旧軍隊の厳しい鉄格子の中で、人間性を剥奪された兵隊たちの様々な群像を笑いとユーモアの中で描いた傑作。

STORY
終戦も間近の昭和二十年六月、古川凡作(伴淳三郎)は令状を受けて入営する朝、急な神経痛の発作で足腰が立たなくなった。乳母車で入営した発明心に富む凡作は、「不髄の身が乳母車で入営」と思わぬ英雄扱いを受けた。新聞でこれを読んだ初瀬悦子(宮城野由美子)という女性が感激のあまり、慰問に来てくれ、凡作は有頂天だった。だが、軍隊生活は正気の沙汰とは思われないほど厳しい。ある夜、こっそり悦子と逢った凡作は弾薬庫の近くで、うっかり煙草の吸殻をこぼれた石油の中に捨て、やっとのことで消しとめたが、駈けつけた隊長の若林から殊勲甲と激賞され、従卒に抜擢された。役目は隊長と妾マリとの連絡係である。だがへマをやったばかりに、隊長の奥さんからマリと結婚しろと迫られた。凡作は親友柳田二等兵(アチヤコ)の親子愛に持ち前の義侠を発揮して、柳田の招集解除を交換条件にマリと式をあげた。ところが、隊長は言を左右にして約束を果たさず、金鵄勲章でごまかしてしまった。凡作は悦子の誤解をとくため、女装して軍需工場へ潜り込むがスパイ容疑で憲兵につかまり、本物の八路軍のスパイが現れるまで許されなかった。やがて終戦の日、若林隊は大混乱に陥り、隊長以下古参兵たちがあさましくも物資を奪い合うのを見るや、怒りに燃えた凡作は銃で脅かして、全員を整列させた。そして、日頃のウップンを思い切り晴らしたうえ、彼らに反省を求めた。一同の心にも凡作の熱意は通じ、全員は一つ心になって泣いた。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
伴淳三郎
花菱アチヤコ
松井晴志
宮城野由美子
山路義人
- スタッフ -
原作:梁取三義
監督:福田晴一
脚色:舟橋和郎
脚色:安田重夫
撮影:片岡清
音楽:原六朗

配給:松竹
©1955松竹株式会社

ジャンル:現代劇