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【作品データベース】旅がらす伊太郎 たびがらすいたろう

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・90分
野村芳太郎が脚本、監督を兼ねた、旅がらす「シェーン」版。伊太郎が生れ故郷に帰り、むかしの恋人とその夫の家族を救い、村の顔役やくざを叩き斬って、またさすらいの旅に出るという物語。

STORY
十年ぶりで故郷の土を踏んだ旅がらす伊太郎(高橋貞二)は、網元三の輪秀五郎(北上弥太郎)の家に草鞋を脱いだ。秀五郎の女房おとき(草笛光子)は伊太郎の昔の恋人だが、今では秀五郎との間に太郎吉(服部博光)という子供がいる。秀五郎は隣の宿場の顔役久瀬の熊吉(石黒達也)が二足草鞋で勢力を張り出してからは押され気味で、その晩も熊吉は苫屋の鎌吉(高野真二)をおどかして放火させ、秀五郎は危く地曳き網を焼かれるところだった。あくる日、秀五郎の留守中に鎌吉はつかまったが、秀五郎の妹おちよ(紫千代)の鎌吉に対する深い愛情を知った伊太郎とおときは、十年前の自分たちを思い出して二人を逃がしてやるのだった。ふらりと家を出た伊太郎は、亡父から店を譲り受けて港屋という居酒屋を営んでいる与平(三井弘次)を訪ね、自分が飛び出したあと、おときが身を投げようとして秀五郎に助けられ、半年後に祝言をあげたことを知った。伊太郎は太郎吉が自分の子のように思えてならない。熊吉に呼び出しをかけられた秀五郎は港屋で危地に陥ったが、伊太郎や与平の気転で助かった。その帰途、伊太郎は秀五郎から、何もいわずに旅に出てくれといわれ、暗い気持だった。だが熊吉から喧嘩状を受け取った秀五郎は、伊太郎に、もし自分が死んだら、おときと太郎吉ぐるみ三の輪の跡目をついでくれと頼んだ。伊太郎はとめるおときを振り切って熊吉一家に殴り込みをかけ、与平と太郎吉の見ている前で熊吉らを斬り伏せた。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
高橋貞二
北上弥太郎
草笛光子
高野真二
- スタッフ -
監督:野村芳太郎
脚本:野村芳太郎
撮影:井上晴二
音楽:木下忠司

配給:松竹
©1956松竹株式会社

ジャンル:時代劇