ホガラカさん・後篇

公開日：1956年5月11日（金）

作品情報

INTRODUCTION
フィルム巻数・6巻　大船作品
菜川作太郎、佐々木恵美子の合作になる連続放送劇「ホガラカさん」を中村定郎が脚色、萩山輝男が監督した善意とユーモアを描く明るいホームドラマ。撮影は西川亨。主な出演者は野添ひとみ、田浦正巳、日守新一、沢村貞子、船山裕二、朝丘雪路、佐竹明夫など。

STORY
得意先へ集金に行ったひとみ（野添ひとみ）は、銀座で同窓生の三三子（影万里江）と会った。彼女は大問屋の家付娘だが、結婚するはずの番頭姿の男と一緒だった。店に戻ったひとみは大助（田浦正巳）に似た通行人を見て飛び出したが人違い。実は大助は県人会熊本寮に住みこんでいた。尾張家では藤堂社長（北竜二）の来訪で大助の無実がわかり、ひとみは大喜び。そこに父一（日守新一）が昔親しかった志津（三谷幸子）という芸者から死ぬ前に一目会いたいとの手紙が来た。ゆき子（沢村貞子）は快く夫に行くようすすめ、ひとみも一緒に平塚の裏街に赴いた。父一の手を握り病床に伏す志津の幸福そうな姿に、ひとみは深く胸を打たれた。帰宅したひとみは、数寄屋橋の上でたる子（朝丘雪路）に出逢い、むりやり引っ張ってこられた大助と対面した。ひとみから事情をきいて遂に復職した大助は、情状を酌量され神戸支店へ移るのに留まった井上を心から祝福した。一方、田舎から上京した恋人保一（船山裕二）と会ったたる子は父の強制で嫁をとると聞き、悲観して家に戻った。彼女の告白をきいたひとみは、またもや昭彦（中山淳二）との見合を放り出して東北へ飛んだ。大助も彼女の跡を追い、二人は保一の父村長に談じ込んだ。