映画・アニメの世界

【作品データベース】人妻椿・前篇 誘惑の巻、後篇 抱擁の巻ひとづまつばき・ぜんぺん ゆうわくのまき、こうへん ほうようのまき

作品情報

INTRODUCTION
フィルム巻数・前篇誘惑の巻6巻、後篇抱擁の巻7巻 大船作品
昭和11年、同じく松竹大船で野村浩将監督、川崎弘子、佐分利信主演で映画化されたメロドラマの再映画化。小島政二郎の原作を斎藤良輔が脚色し、原研吉が監督した。撮影は森田俊保、主な出演者は佐竹明夫、杉田弘子、須賀不二男、高橋貞二、大木実、菅佐原英一、七浦弘子、淡島千景など。

STORY
有村商会の社長有村喜助(須賀不二男)は強請に来た小板橋大助(山路義人)を一時の憤怒から射殺してしまい、総支配人の矢野昭(高橋貞二)はその罪を引き受けて姿を消した。喜助は矢野の妻嘉子(杉田弘子)と息子準一(二木まこと)を世話していたが、彼が死ぬと息子の恒也(佐竹明夫)は彼女をものにしたい下心から、嘉子にバー“海つばめ”をまかせた。だが嘉子は彼から逃れて海辺にある実家に帰った。しかしそこでも漁師の父勉蔵(北竜二)が時化で死ぬと、美しい嘉子はかねて彼女に執心の網元虎一(山形勲)に迫られ、円海和尚(小川虎之助)の忠告で再び上京した。ところが勤めた会社が火事に見舞われ、嘉子母子は有村家で同僚だった酒井千代(淡島千景)のアパー卜に世話になる。しかし千代の生活も楽でなく、また近く貧乏画家の伊藤(菅佐原英一)と結婚する筈なので長居もできなかった嘉子は、夫の帰りをひたすら待ったが、殺された小板橋の子分近藤(柳永二郎)も親分の仇を討とうと天野を待ちうけていた。倒産に瀕した恒也は、先に“海つばめ”で嘉子に魅せられた財産家草間俊夫(大木実)と妹の珠実(七浦弘子)とを結婚させて会社を建て直そうと考えた。だが草間は夫を待つ嘉子の心根に打たれて彼女を諦め、サンパウロに渡った。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
七浦弘子
高橋貞二
杉田弘子
大木実
淡島千景
菅佐原英一
- スタッフ -
原作:小島政二郎
監督:原研吉
脚色:斎藤良輔
撮影:森田俊保
音楽:加藤光男

配給:松竹
Ⓒ1956松竹株式会社

ジャンル:現代劇