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【作品データベース】続 この世の花・第八部 さすらいの浜辺ぞくこのよのはな・だいはちぶ さすらいのはまべ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・95分 大船作品
雑誌「明星」に連載され日本文化、朝日の両放送で連続ラジオ・ドラマとなった北条誠原作の映画化。『続・この世の花 第6・7部』(月の白樺・別れの夜道)の続篇。スタッフ、キャストは前作と大体同様であるが左竹明夫、七浦弘子などが追加出演している。

STORY
傷心の身で大島に戻った久美子(淡路恵子)は、同僚の看護婦に喜んで迎えられた。中でも早苗(七浦弘子)は岡村婦長(桜むつ子)の意地の悪い態度から久美子を庇ったり慰めたりしてくれた。東京から帰って来た池田医師(山内明)も、有川(川喜多雄二)に会わずに帰った久美子の弱気を叱り励ました。しかし久美子は岡村婦長が彼女と池田の仲を嫉妬していることを知り、池田の迷惑を考えて病院を辞め、東京に去った。一方、有川は大島に赴こうとしたが、島本社長(永井達郎)失脚を策する反社長派との紛糾で実現しなかった。有川を慕う島本の娘京子(山鳩くるみ)は、ふとしたことで有川と義母美智子(雪代敬子)の過去を知り、傷心の余り家出した。有川はこのような出来事が反社長派のつけ入る理由となることを考えて辞職しようとしたが、島本は一笑に附した。会社を訪れた池田医師から久美子に会うように諭され大島に向かった有川と時を同じくして、久美子は便船で東京に向かっていた。東京で久美子は偶然、弟の清(高山武男)に会い、落ちぶれ果てた義母と二人の面倒を見ることになる。だが職もない彼女はたちまち生活に困り、遂に千葉のとある小料理屋で働こうと決意したが、その前に千代子(小林トシ子)と有川に夫々逢った上、二人の幸福を祈って立ち去った。見違える程グレてしまった京子に会い、加えてアメリカに出張した島本の死を知った有川は、今迄のアヤフヤな態度を反省し、会社に辞表を出した。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
川喜多雄二
淡路恵子
山内明
七浦弘子
小林トシ子
夏川静江
- スタッフ -
原作:北条誠
監督:穂積利昌
脚色:富田義朗
撮影:西川亨
音楽:万城目正

配給:松竹
Ⓒ1956松竹株式会社

ジャンル:現代劇