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【作品データベース】花笠太鼓はながさだいこ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・104分 京都作品
「小説倶楽部」所載、陣出達朗原作“江戸の三四郎さん”の映画化。脚色は安田重夫、監督、撮影も同じく福田晴一、片岡清のコンビ。主な出演者は高田浩吉、江利チエミ、花菱アチヤコ、伴淳三郎、伊吹友木子、片山明彦、蝶々・雄二、Aスケ・Bスケ、中山昭二など。

STORY
初夏の江戸。唄の巧い三四郎(高田浩吉)は盲目の母親おくら(毛利菊枝)と長屋暮らしで仕出し屋“八百鶴”の出前持ちをしている評判の孝行息子。左官屋を嫌って家出した兄長次郎(中山昭二)は、やくざ山下の権蔵(近衛十四郎)の三ン下に成り下がっている。三四郎は仕出しの途中、豪商鳴海屋文左街門(野沢英一)の娘お千代(伊吹友木子)の花簪をスッた浮浪児えりっぺ(江利チエミ)を捕える。文左衛門は彼の気ッぷに感心、三四郎を彼を慕うお千代の婿にと考える。三四郎は弟分半次(片山明彦)の知らせで長次郎のいる飲み屋トン平へ。だが長次郎は酌婦おはる(紫千代)の心配もよそに三四郎のいさめを聞かない。落胆した二人は帰途またもや通行人の財布をスルえりっぺの浮浪児一味を目撃。化物稲荷の巣窟に赴くが、権蔵が手下蝮の大八(山路義人)を通じ盗みの上前をとっていると知り、鶴吉(花菱アチヤコ)に給金を前借し子供等に楽器を贈る。あくまで反抗を続けるえりっぺも、幼い頃別れた父親を探す身の上と知った三四郎は協力を決意。だが行水させようとした時、えりっぺが女であるのに気づいて驚く。権蔵は以前から手先の岡っ引七軒町の太十(有木山太)に、行方不明の娘を探させていた。こうした折、大八ともめた長次郎ははずみで彼を殺してしまう。三四郎は責を引き受けて牢入りとなる。一方権蔵は文左衛門にお千代をよこせと強談判。傍らニセ証文で八百鶴を乗っ取る。心痛の余り倒れた鶴吉はえりっっぺの介抱で三四郎の家へ。長次郎の借金のカタにおくらを連れ去った南蛮吉(山田周平)に、えりっぺは奉行石出帯刀(高野真二)の許へ駈けこみ訴える。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
高田浩吉
江利チエミ
花菱アチヤコ
伴淳三郎
伊吹友木子
- スタッフ -
原作:陣出達朗
監督:福田晴一
脚色:安田重夫
撮影:片岡清
音楽:原六朗

配給:松竹
Ⓒ1956松竹株式会社

ジャンル:時代劇