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【作品データベース】この世の花 完結篇・第九部 愛の裁き、第十部 熱砂の抱擁このよのはな かんけつへん・だいきゅうぶ あいのさばき、だいじゅうぶ ねっさのほうよう

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・第九部5巻、第十部4巻 大船作品
第一部を発表以来、すでに一年有半。幸せは何処?波乱と昂奮を追って完結を迎える。雑誌「明星」連載、朝日、文化放送連続放送劇、北条誠の原作を富田義朗が脚色、穂積利昌が監督する。撮影は同じく西川享。主な出演者は川喜多雄二、淡路恵子、七浦弘子、雪代敬子、その他佐竹明夫、若杉英二、山内明、夏川静江、山鳩くるみ、野村浩三など。

STORY
悪辣な塚越(伊沢一郎)のため、白浜の料亭に売られた久美子(淡路恵子)は土地のボス馬島(山路義人)の世話を受けろと強要され苦しむ。池田(山内明)は何とか彼女を救おうと金策に奔走したが思うにまかせず、考えあぐんだ末、有川(川喜多雄二)を訪ねる。彼は社長未亡人美智子(雪代敬子)との仲を中傷する米沢専務(末永功)一派に怒り、辞表を叩きつけたところ。池田は彼に五万円の金を差し出し、久美子の救出を頼んで立ち去る。だが有川も塚越一味の妨害で久美子に会えなかった。一方、誤解から家出した島本京子(山鳩久美子)は美智子の心配をよそに、不良仲間と渡り歩いていた。窮地に陥った久美子は、朋輩英子(佐々木恒子)の助勢で義母千代子(吉川満子)の裏長屋に逃げ戻るが、塚越の追求で再び危機に直面その場へとび込んだ義弟清(高山武男)は誤って塚越を刺し、久美子は自ら殺人の罪を負い自首する。驚いて拘置所を訪れた有川を、迷惑が及ぶのを恐れた久美子は冷たく追い帰す。やがて有川は金沢へ赴任の直前、池田に久美子のことを頼み込む。差し入れの衣類をひろげる久美子は、今さらのように有川の温かい愛情に胸をつかれる。 池田は久美子の裁判費用のためパキスタン行きを志願、支度金を内密で弁護士に託す。しかし清の語る真実で彼女は白日の身となる。一方、アメリカから戻った田宮(若杉英二)が島本社長の遺書を持ち帰ったことから京子の心も遂に打ち解け、美智子の胸にとび込む。釈放された久美子はかつての同僚早苗(七浦弘子)から池田の犠牲的行為を聞き激しく動揺。自分の気持ちを決めるため有川へ会いに行くが…。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
淡島千景
川喜多雄二
夏川静江
山内明
雪代敬子
- スタッフ -
原作:北条誠
監督:穂積利昌
脚色:富田義朗
撮影:西川亨
音楽:万城目正

配給:松竹
Ⓒ1956松竹株式会社

ジャンル:現代劇