映画・アニメの世界

【作品データベース】こぶしの花の咲くころこぶしのはなのさくころ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・105分 配給作品(独立映画・電産労組提携作品)
何ものにも臆せず、けなげに生きる少女を主人公にした畔柳二美の原作を映画化したもので家城巳代治が助監督の金子精吾と共同で脚色、監督にあたる。撮影は木塚誠一。主な出演者は中原ひとみ、紙京子、北原隆、鹿島信哉、桑野みゆき、その他飯田蝶子、中村是好、河野秋武、川崎弘子、朝霧鏡子など。

STORY
山の発電所の社宅に住む俊子(中原ひとみ)の許へ、高校を終えた彼女が就職を依頼した町の知人原田さん(春日千里)から返事が来た。就職先は町の美容院。正直に自分の足で歩くように、との父母の言葉に送られ、俊子はこぶしの花の咲き乱れる故郷を出発。原田さんの息子で大学生の章一(北原隆)は、駅へ迎えに出かけたがすれ違ってしまう。俊子は経営者のマダム(三宅邦子)が一人で切り廻すマイデア美容院に住み込む。元床屋のマスター(中村是好)は、今では写真館をやっているがマダムに全然頭が上らない。俊子達の美容部には主任北山(朝霧鏡子)を始めマダム気に入りの川田(木村俊恵)、映画スターを夢みる吉岡(紙京子)、それに青木(田中敬子)、島(岡村睦子)、佐野(水沢摩耶)、田中(平岡牧子)達に女中のよねちゃん(桑野みゆき)。階下の理髪部には主任庄司(島田屯)の他、常さん(矢毛目がん)、柏木(肝付兼正)、菅野(松原弘)、見習の坂本など。始めての定休日、取引先大沢商会から新型ドライヤーが入荷。以前恋仲だったが親の反対で別の女と一緒になった大沢(和田文夫)が機械を持って来たのに、川田は立ちすくんでしまう。義憤を感じた俊子は章一に話すが、彼は青春の純粋さを説く。そんな章一に俊子はほのかな愛情を感じ出す。デパートに押され、美容院の経営はおもわしくない。そこで俊子の発案で皆は街へサービス週間のビラ配り。ストライキ中のバスガールに会い、励まし合って別れる。発案は成功したが過労でよねちゃんが倒れ、俊子は彼女を郷里へ帰すよう計らう。給料日にも半月分しか渡せぬとマダムの言葉。女の子達は不満の末、ストライキを始めるが北山や庄司に言い負され、翌朝には俊子、吉岡、坂本の三人。困って相談に行った章一も「僕の家の紹介で入った君が」と意外に冷たい。俊子は「うそつき!」と叫び、帰ってしまう。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
中原ひとみ
紙京子
三宅邦子
桑野みゆき
- スタッフ -
原作:畔柳二美
監督:家城巳代治
脚色:金子精吾
脚色:家城巳代治
撮影:木塚誠一
音楽:大木正夫

配給:松竹

ジャンル:現代劇