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【作品データベース】ここは静かなり ここはしずかなり

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・99分
高校を舞台にして描く青春映画。読売新聞連載の白川渥の原作から、野村芳太郎が脚色および監督した。舞台は神戸の高台にある楠ケ丘高校。千田杉子は音楽の教師で、学校ではコーラス部も担当している。杉子とコーラス部の生徒たちとの人間関係、高校生ながら妻持ちの所為との問題、また数学教師と歯科医とのそれぞれの関係など色々ありながら、学校と共に明るく生きていく彼女自身のその姿を描いて行く。

STORY
神戸港を見下ろす高台にある楠ケ丘高校。音楽教師の千田杉子(有馬稲子)は若くて美人で生徒の人気が凄い。特に門馬元一(田浦正巳)がリーダー格のコーラス部男女生徒は、彼女の薫陶で周囲から嫉妬混じりに批判される。最近赴任して来た数学教師沼田運吉(大木実)も坊ちゃん気質の抜けぬまま強引に彼女に近づこうとするがいつも体よく逃げられる。沼田赴任の日、職員会議で、門馬が高校生でありながら妻を持っているという噂が問題になる。うるさ型熊井女史(文野朋子)の非難から門馬家を訪れた杉子は噂が本当であると知る。食堂を営む彼の家は祖父元助と二人きり、元一より二つ年上の妻ミヱ(中川弘子)はなくてはならぬ存在である。杉子は門馬を責める気がせず、校長と相談して事を穏便に運ぶが、その折、若い歯科医武田(渡辺文雄)と知り合い、親しく交際し出す。杉子の寄寓している友人階堂優子(杉田弘子)の婿養子舜二郎(菅佐原英一)は武田と中学時代の友人。だが結婚生活のうまく行かぬ優子は京都の鼓の師匠塩屋(佐竹明夫)と親密、舜二郎も新興宗教に凝る義母と共に、ウラン鉱山に私財を賭けていた。病気で休みがちの杉子を、門馬らは心から慰める。楠ケ丘高校は東京での全国高校コーラス・コンクールに優勝、だが将来を約束し合うコーラス部の赤部晴介(津川新吾)と神崎コヅヱ(野添ひとみ)は受験する学校を見に行った際に、上野で不良学生と喧嘩し、コヅヱは負傷して入院してしまう。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
有馬稲子
大木実
田浦正巳
小山明子
野添ひとみ
菅佐原英一
- スタッフ -
原作:白川渥
監督:野村芳太郎
脚色:椎名利夫
脚色:野村芳太郎
撮影:井上晴二
音楽:木下忠司

配給:松竹
©1956松竹株式会社

ジャンル:現代劇