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【作品データベース】別れの一本杉わかれのいっぽんすぎ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・74分 大船作品
春日八郎のヒット・ソング“別れの一本杉”の映画化。薄幸の詩人、高野公男の実話を産経時事の池田虎正記者が物語化したものから、津路嘉郎が脚色、萩山輝男が監督。撮影担当は長岡博之。主な出演者は川喜多雄二、雪代敬子、片山明彦、朝丘雪路、そして春日八郎。

STORY
高野公男(川喜多雄二)は詩を作ることが好きで、郷里の水戸で土工をしながらも詩を書いてはレコード会社に投稿していた。たまたま彼の詩はキングレコードに認められ、作曲家舟木(片山明彦)の作曲でレコードとなりヒットを生んだ。舟木と歌手の春日八郎は公男を作詞に専念させるため上京を勧めた。だが彼には病身の母(吉川満子)があった。公男の恋人咲子(雪代敬子)は、悩む彼を励ますが、彼女とて公男との結婚は父(北竜二)に反対されていた。しかし医師の柳川(末永功)が母を預かってくれることになり公男の上京は実現した。上京の夜、公男と咲子は村の一本杉の下で将来を誓った。上京した公男は作詞への精進を続け次々とヒットを出した。その頃公男のもとへ郷里の妹(加賀ちか子)から、咲子が別の縁談を強要されていると報せが届いた。すると間もなく公男の新作発表会に思いがけなくも咲子が現れた。郷里での縁談を嫌って飛び出して来たのだ。久しぶりの逢瀬に二人は喜んだが、それも束の間、咲子は迎えに来た父に連れ去られた。公男は咲子を失った痛手と過労で遂に病に倒れた。郷里の柳川病院に入院したが頭に浮ぶのは咲子のことばかり。公男は見舞いに来た舟木に一本杉での思い出を詩に語った。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
川喜多雄二
片山明彦
加賀ちか子
雪代敬子
北竜二
- スタッフ -
原作:池田虎正
監督:萩山輝男
脚色:津路嘉郎
撮影:長岡博之
音楽:船村徹

配給:松竹
Ⓒ1956松竹株式会社

ジャンル:現代劇