踊る摩天楼

公開日：1956年12月28日（金）

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・92分
ポスターコピーは「最高の顔ぶれで贈る世紀のミュージカル喜劇！」野村芳太郎が光畑碩郎と共同でシナリオを書き、監督にあたった明朗ミュージカル。ヨーロッパ風の歌と踊り、南方風の激しい踊り、九州の田舎では、民謡風の歌と踊りと言う風に、越路吹雪の魅力全開。

STORY
九州の元大名の若殿・雄太（川喜多雄二）はテレビの美術監督だが、家老半太夫（日守新一）の娘でテレビショウの踊り子みどり（藤乃高子）を秘かに恋していた。ところが半太夫は家運挽回のため雄太と実業家の娘洋子（浅茅しのぶ）との縁談を計り見合いさせようとする。雄太は姉かほる（越路吹雪）、親友のプロデューサー昭平（高橋貞二）の協力で、みどりに愛情を打ち明けたが、みどりは父の立場を考え思い悩む。そこで、かほるは九州の父凡斎（古川ロッパ）のところへ行き、家宝の兜を売って家運を挽回、雄太の結婚問題を解決するよう勧めた。すると凡斎は、かほるに西郷平八郎（大木実）を結婚の相手に勧める。幼馴染みの二人は、すっかり意気投合する。一方、昭平は雄太を助けるため雄太になりすまして洋子と見合いする。昭平は馴染み芸者の幾千代（有馬稲子）を呼んで、いちゃついて見せるが、洋子は酒や煙草をのんで逆に昭平をびっくりさせる。しかし、やがて雄太とみどりの結婚は、かほる、昭平の活躍、それに相手が雄太ならぬ昭平と知って今は昭平を愛する洋子らの協力で遂に半太夫も承諾した。主家の家運は兜を売って挽回されることになり、かほると平八郎、雄太とみどり、昭平と洋子の三人組は、めでたく結ばれた。