いとしい恋人たち

公開日：1957年1月3日（木）

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・71分　大船作品
「週刊サンケイ」連載の佐多稲子原作「いとしい恋人たち」の映画化。脚色・椎名利夫、監督・番匠義彰、撮影・生方敏夫が担当した愛情篇。主な出演者は石浜朗、野添ひとみ、杉田弘子、中川弘子、朝丘夢路、清川新吾、沢村貞子、浦辺粂子など。

STORY
オリオン電機器具会社の設計技師勝田伸（石浜朗）は、同じ会社の事務員矢沢次枝（野添ひとみ）と恋仲である。次枝と母タカ（沢村貞子）の家には、アルバイト学生の宮内咲子（中川弘子）や中富夫人（槙芙佐子）が下宿している。咲子は昼間、穂高書房でアルバイトしているが同級生加治千太（清川新吾）と大の仲良し。安西みどり（朝丘雪路）も同級生だが、この頃休みがちであった。伸は母セキ（浦辺粂子）や放送局に勤める嫂の絹子（杉田弘子）、甥の賢一少年（小林清）と一緒に住んでいるが、次枝の母タカは偏った愛憎から一人娘の次枝を手離そうとせず、頭から伸の存在を無視し、伸の幸せを願う絹子の言葉も聞こうとしない。みどりは愛人浅沼鉄夫（長谷部朋香）と同棲生活を始め、生活のためアルサロに勤めていたのだったが、咲子は彼女の願いで、失業中の鉄夫を穂高書房に世話してやる。咲子と机を並べた鉄夫は次第にみどりとの生活への熱意を失ってゆく。