映画・アニメの世界

【作品データベース】家庭教師と女生徒かていきょうしとじょせいと

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・79分 大船作品
「面白娯楽部」連載北条誠原作の映画化で橋田寿賀子が脚色し、田畠恒男が監督する青春篇。撮影は布戸章。主な出演者は菅佐原英一と小山明子、山鳩くるみ、浅茅しのぶ、ほかに井川邦子、沢村貞子、市川春代、東山千栄子、北竜二、永井達郎など。

STORY
高校生の石原順子(小山明子)は、日舞の石原流後継者として祖母(東山千栄子)から厳しく仕込まれていたが為に、学業はおろそかになり卒業さえあやぶまれる。しかも跡目相続の披露を兼ねた公演会は間近に迫っている。順子は友達小峯康子(山鳩くるみ)の誕生日に招待された折、康子の家庭教師をしている大学生の藤本(菅佐原英一)を紹介され、好意を抱き合うようになる。康子のすすめで順子も一緒に勉強をみて貰うことになり、彼女は因習の強い我家を離れ、小峯家を訪れるのが唯一の楽しみとなった。公演会の費用のことから、良くない噂の多い永住(永井達郎)と結婚させようとする姉(浅茅しのぶ)の執拗な態度に、順子は箱根で養生中の母(市川春代)の許へ逃げたこともある程だった。順子と藤本の接近を快く思わぬ康子は、ことよせては藤本を誘い出す。こうした娘の態度に康子の両親は彼を首にした。途方にくれてアパートに戻った藤本の前には、永住のことから姉や祖母と衝突した順子が家出して来ていた。孤独な二人はその夜、結ばれた。だが翌日、祖母が急病で倒れたと内弟子のお遊(井川邦子)が順子を迎えに来る。再起不能を宣告された祖母の姿に、順子は舞踊に一生を捧げようと決意、九州に就職の決まった藤本の同行申し出を断わる。藤本が旅立つ日、順子の公演会が開催された。衣裳をつけて出を待つ順子の手には、成功を祈るとの藤本の電報が握られていた。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
菅佐原英一
小山明子
山鳩くるみ
浅茅しのぶ
- スタッフ -
原作:北条誠
監督:田畠恒男
脚色:橋田寿賀子
撮影:布戸章
音楽:万城目正

配給:松竹
Ⓒ1957松竹株式会社

ジャンル:現代劇