赤城の血煙・國定忠治

公開日：1957年7月1日（月）

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・99分　京都作品
毎日新聞連載の子母沢寛原作の同名小説より、新人杉山義三と永江勇が脚色。監督は福田晴一。撮影は同じく片岡清。主な出演者は、高田浩吉、伊藤雄之助、瑳峨三智子、北上弥太朗、島崎雪子、光戸光子。ほかに、進藤英太郎、柳永二郎、中島淑恵、戸上城太郎、山路義人など。

STORY
上州国定村の忠治（高田浩吉）は兄弟分の府中の万太郎（市川男女之助）から知らせを受けて、甲州路を急いでいたが、道中師定市（北上弥太朗）に手紙も胴巻も盗まれてしまった。その彼に、通り合せた晃円（伊藤雄之助）と自称する生ぐさ坊主は意外にも、万太郎は殺された、と告げた。万太郎は親分藤吉（柳英二郎）が島送りになっている間、代貸として一家を守っていたのだが、戻ってきた藤吉は顔になった万太郎を恨んで兄弟分の田中屋（泉一郎）と計って殺したのだった。藤吉はその上、女房のお次（水戸光子）を囲い、妹のお光（中島淑恵）を定市に拐かさせていた。忠治は藤吉の家へ三ン下になって住み込み、藤吉の万太郎殺しを聞き出すと藤吉を討った。藤吉には柳橋で芸者になっている小花（瑳峨三智子）という養女がいたが、小花は父のなき後まで何かと面倒をみてくれる忠治を、唯の三ン下と思えず秘かに心を寄せていた。お光の行方を探っていた忠治は、定市が高崎で捕えられたと聞き高崎に飛んだ。晃円のとりなしでお光の行方を聞こうとしたが、定市は田中屋とぐるの八州取締り出役の関（戸上城太郎）に刺され、お光は江戸と答えて息絶えた。忠治は江戸へ出た。