映画・アニメの世界

【作品データベース】抱かれた花嫁 だかれたはなよめ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・96分
松竹の大型映画路線“松竹グランドスコープ”(タテ・ヨコ比、1:2.35)の第1作。明朗喜劇花嫁シリーズの第一作でもある。浅草の老舗“鮨忠“の女将・ふさは、育てあげた長男も次男もまったく店を継ぐ気を見せず、あせりの面持ち。仕方なく長女・和子に養子を取らせようとするのだが…。監督は、本作に代表される大船調喜劇に才を発揮した番匠義彰。

STORY
浅草の老舗「鮨忠」の女将ふさ(望月優子)は戦争未亡人ながら三人の子を育て上げ店まで復興させた男まさり。ところが長男の保(大木実)は芸術家肌で、すし屋を嫌って家出、今はストリップ劇場の座付作者、次男の次夫(田浦正巳)は大学生だが哲学専攻という変り者で店を継ぐ子供がいずふさの頭は痛い。仕方なく彼女は長女の和子(有馬稲子)に、袋物屋の三男坊、秀人(永井達郎)を養子に迎えようとする。が勝気な下町娘の和子も、店の客で動物園の獣医福田健一(高橋貞二)と意気投合し秀人との縁談に見向きもしない。ふさは、妹の絹枝(桜むつ子)から気性が強いばっかりに子供たちとうまく行かないのだと云われ、若い者に理解を見せようと次夫が結婚したいと云う光江(朝丘雪路)に会うため国際劇場へ行く。ところが光江をロケット・ガールと知って若い者を理解するどころか二人の交際を禁じてしまう。次夫は悲観、見かねた和子は彼を家出させ兄の保のアパートへかくまう。次夫の家出で憂うつなふさは今度は和子から、福田と結婚できなければ家出すると云われ、福田を養子見習として店に入れる。福田は慣れぬすし屋の仕事をやるが失敗の連続。さすがに見かねて和子が偽グレン隊を店に乗込ませ福田がこれを軽くさばくというプランを立てたが、話の行違いで福田は本物の立ち回りを演じて店を壊す自分は怪我するで、ふさの信用を益々落とす。福田は日光へ療養に出かけたが、その福田に和子の恋のライバルとしてニュー・フェイスの富岡千賀子(高千穂ひづる)が現れた。それを知った和子が当てつけに秀人を連れて行ったのがもとで、福田と和子の仲は破れた。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
望月優子
大木実
有馬稲子
田浦正巳
高橋貞二
- スタッフ -
監督:番匠義彰
脚本:椎名利夫
脚本:光畑碩郎
撮影:生方敏夫
音楽:牧野由多可

配給:松竹
©1957松竹株式会社

ジャンル:現代劇