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【作品データベース】淑女夜河を渡るしゅくじょよるかわをわたる

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・109分 配給作品(すがお集団作品)
小野稔の原作『名古屋の西と東』から、関沢新一、内川清一郎、原作者小野稔が共同脚色した。監督は前記内川清一郎、撮影は谷口政勝が久々に担当した。主演は大木実、高千穂ひづる、泉京子、山鳩くるみ。田崎潤、ほかに福田公子、河津清三郎、関千恵子、田中春男、殿山泰司など。すがお集団第二回作品。

STORY
形身分けの二十万円を元手に一旗上げようと、漁師の次男坊飯田憲次(大木実)は名古屋に故郷から出て来た。一方、木村房江(高千穂ひづる)は都会にあこがれて瀬戸から名古屋に出て来た。憲次はインチキ投資相談所に騙されて虎の子の二十万円を、地ゴロ須藤(植村謙二郎)一家の愚連隊に捲き上げられてしまった。自棄の憲次は、誘われるがままに彼らの仲間に落ちていった。町のボス石黒(河津清三郎)は斎藤五郎(本郷秀雄)と滝川由子(福田公子)らを操って、投資と社交の美名に荒稼ぎしていたが、経済界の大立物千石(十朱久雄)が有名な漁色家である事を知ると、彼の歓心を得んがため生贄にする美貌の処女を捜していた。その時、偶然千石の目に止まったのが、由子の家で女中として働いている房江である。大都会の忌わしい反面に気付いた房江が一刻も早くそんな絆から脱け出ようとした時には既に遅く、今は須藤一家の身内となった憲次のために全てを奪われてしまった。房江だけは真面目な生活をさせてやりたいと、妹同様に面倒をみていた由子が、やっと彼女をみつけた時は、ガード下に春をひさぐ夜の女になっていた。だが何かと房江を庇ってやる憲次の優しい瞳に何時しか愛の燈が灯って、二人は泥沼から足を洗う資本が出来るまではどんな苦労にも耐えてゆこう、と固く誓い合うのであった。そして由子の計らいで、二人は由子の兄の松吉(田崎潤)にかくまって貰った。その為松吉と須藤一味の間に争いが起こってしまう。妹由子の為にも、将来ある二人の為にも、少しでも役に立つのならと、昔のヤクザに還った松吉は、単身須藤一味の中へ躍り込んで行った。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
大木実
高千穂ひづる
福田公子
田崎潤
- スタッフ -
原作:小野稔
監督:内川清一郎
脚色:関沢新一
脚色:内川清一郎
脚色:小野稔
撮影:谷口政勝
音楽:大森盛太郎

配給:松竹
Ⓒ1957松竹株式会社

ジャンル:現代劇