INTRODUCTION
上映時間・97分　京都作品
伝七捕物帖シリーズ初のワイド、色彩で描く活劇篇。捕物作家クラブの原作を元持栄と安田重夫が共同脚色し、福田晴一が監督、片岡清が撮影した。主演は高田浩吉、福田公子、伴淳三郎、瑳峨三智子。ほかに山田周平、石黒達也、大邦一公、山路義人、桂小金治、水原真知子など。

STORY
甲府勤番山内日向守（石黒達也）は、禁制の麻薬を栽培して、江戸室町の薬種問屋の近江屋（大邦一公）を通じて売らせていた。ある日近江屋に奇怪な呪文が舞い込み、妻のお勢津（水原真知子）が殺され、ついで次女のお京（紫千代）も何者かの手にかかって殺された。その後江戸の町に横笛を吹く幽霊が出るという噂がたった。北町奉行同心の橘三四郎（小笠原省吾）は伝七（高田浩吉）に、この事件の協力を頼んだ。早縄の五兵衛（山路義人）に追われている近江屋の手代伊乃吉（高野真二）が、女房お俊（福田公子）の幼馴染みの花魁小袖太夫（瑳峨三智子）のところに隠れているのを助けての帰り、怪しげな猩々を目撃し、覆面の武士に襲われた。お勢津の死を疑った伝七は、墓をあばいて別人であることを発見し、両国の川開きで日向守と同じ船に乗っているお勢津をみつけた。そして近江屋がかつてお勢津に盲目で唖で聾の三女千沙（佐々木京子）を生ました日向守に彼女を献じたことを知った。一方、小袖は父が麻薬で廃人になり苦界に身を沈め、同心橘（小笠原省吾）はかつては旗本だったが日向守の奸策で、お家断絶になったことも判った。川開きの翌日、日向守は何者かに殺され、噂の幽霊が銀蛇を操って、千沙の目前で近江屋を殺害した。伝七は一計を案じ、吉原の大口屋に事件の関係者を全部あつめて、千沙の身代わりをつかって幽霊をおびき寄せた。そこに現れたのはなんと・・・。

- キャスト -
高田浩吉
瑳峨三智子
福田公子
伴淳三郎
小笠原省吾
- スタッフ -
原作：野村胡堂
原作：土師清二
原作：陣出達朗
原作：城昌幸
監督：福田晴一
脚色：安田重夫
脚色：元持栄
撮影：片岡清
音楽：万城目正

配給：松竹
Ⓒ1957松竹株式会社

ジャンル：時代劇