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【作品データベース】喜びも悲しみも幾歳月 第一部 第二部 よろこびもかなしみもいくとしつき だいいちぶ だいにぶ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・160分
灯台守夫婦の波乱に満ちた生活を描いた壮大なる年代記。たった一度の見合いで結婚した灯台守夫婦が、職務のために日本全国を転々としながら愛をはぐくみ、激動に時代をくぐり抜けていく究極の人間賛歌!

STORY
上海事件の昭和七年。新婚早々の若い燈台員有沢四郎(佐田啓二)ときよ子(高峰秀子)は、東京湾の観音崎燈台に赴任して来た。日本が国際連盟を脱退した年には、四郎たちは雪の涯北海道の石狩燈台へ転任になった。そこできよ子は長女雪野(有沢正子)を生み、二年後に長男光太郎(中村賀津雄)を生んだ。昭和十二年には波風荒い五島列島の女島燈台に転勤した四郎一家はともすると夫婦喧嘩をすることが多くなった。きよ子は家を出ようと思っても、便船を一週間も待たねばならぬ始末であった。気さくな若い燈台員野津(田村高廣)は、そんな燈台でいつも明るく、台長(小林十九二)の娘真砂子(伊藤弘子)を恋していたが、真砂子は燈台員のお嫁さんにはならないと野津を困らせた。昭和十六年、太平洋戦争の始まった年に有沢一家は、佐渡の弾崎燈台に移り、今は有沢も次席さんとよばれる身になっていた。B29が本土に爆音を轟かす昭和二十年、有沢たちは御前崎燈台に移り、東京から疎開して来た名取夫人(夏川静江)と知合った。まもなく野津といまは彼の良き妻の真砂子が赴任してきた。艦載機の襲撃に幾多の燈台員の尊い命が失われた。戦争が終って、野津夫婦も他の燈台へ転勤になった。それから五年、有沢たちは三重県安乗崎に移った。燈台記念日に祝賀式の終ったあと、美しく成長した雪野と光太郎は、父母に心のこもった贈物をするのであった。やがて雪野は名取家に招かれて東京へ勉強に出ていった。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
佐田啓二
高峰秀子
有沢正子
中村賀津雄
桂木洋子
三井弘次
- スタッフ -
原作:木下惠介
監督:木下惠介
脚本:木下惠介
撮影:楠田浩之
音楽:木下忠司

配給:松竹
©1957松竹株式会社

ジャンル:現代劇