伝七捕物帳・髑髏狂女

公開日：1958年1月9日（木）

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・93分　京都作品
「平凡」別冊その他所載の、捕物作家クラブ、野村胡堂、陣出達朗、土師清二、城昌幸の共作小説を永江勇が脚本化し、福田晴一が監督したアクション探偵劇、伝七捕物帖の九番手柄である。主演は高田浩吉と瑳峨三智子に、伴淳三郎、高峰三枝子など。

STORY
髑髏印を刻んだ火矢を射る狂女と髑髏頭巾の一隊が石川島の牢を破り、さらに紀州大納言（市川男女乃助）の行列を襲った。狂女は将軍家廟主雲海の五重塔近くで消えた。伝七（高田浩吉）と竹（伴淳三郎）は箱根の湯治から北町奉行遠山金四郎（近衛十四郎）に呼びかえされ、紀州家の息女照姫の謎の失踪と髑髏隊の行動を探るよう頼まれた。照姫は将軍家若君と縁組対面することになっていたのを捕らわれたのだ。その侍女菊江（紫千代）の跡をつけた竹は、仏像師重兵衛（龍崎一郎）の家の近くで見失った。その時、見かけた若衆姿の曲馬団長彦四郎（北上弥太朗）、混血娘なみ（瑳峨三智子）、お高祖頭巾の女お真知（高峰三枝子）を追って、浅草の曲馬団へ出かけた伝七は、楽屋で紀州家の家臣浜田鉄之丞（小笠原省吾）が虚無僧姿で、お真知と密談しているのを見た。その夜、菊江は自殺し、姫は塔にいると遺言した。塔上から無気味な狂笑が聞こえたが、伝七は雲海（石黒達也）に追い返された。数日後、遠山は奉行の職を退き、伝七には十手取上げの沙汰があった。雲海が老中に進言したのだ。