映画・アニメの世界

【作品データベース】オンボロ人生おんぼろじんせい

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・109分 大船作品
サンデー毎日連載中の加藤芳郎の漫画をもとに、沢村勉と富田義朗が脚本を書き、番匠義彰が監督、西川亨が撮影したコメディ。主演は佐田啓二、杉田弘子、泉京子、宮城まり子。その他に片山明彦、小坂一也、益田キートンなどが助演。

STORY
バタヤ部落にとぐろをまく一群、「絵描き」と呼ばれるホームレス(殿山泰司)、文化住宅を夢見るシャンソン(片山明彦)と恋人の靴みがきコッペ(杉田弘子)、好色なバタヤのモン吉(桂小金治)とその女房花子(清川虹子)、子供の愛ちゃん(二木てるみ)、威勢のいいハチ公(大泉滉)、消息通のバタ屋ニュースヤ(志賀真津子)、舶来乞食ジャム(E・H・エリック)、元華族のロケット発明狂「御前」(日守新一)、肉体美をほこる心臓グラマー(泉京子)。彼等は一団で崩れかかった倉の中に引っこしたが、そこには娘マリ子(宮城まり子)とその養父(益田キートン)が住んでいた。近くの大衆食堂ホルモン軒には、医者のシケタ先生(佐田啓二)、流しの六さん(小坂一也)も集る。女難の六さんはグラマーに追いまわされるが、モン吉の拾った宝クジから三十万円が当たった。一同高級レストラン行、姿を消したモン吉はグラマーを囲ったという噂。折も折、コッペがマリ子こそ金田(北竜二)という富豪の娘であることをかぎつけた。シャンソンはコッペと謀って花子を金田にわたすが、彼女を八つの時から育てた父親は気がぬけたようになる。ところが、ニュースヤがコッペとシャンソンのたくらみをバラしてしまう。一同金田邸へデモ行進、相擁して泣く父娘の姿に、金田も折れてマリ子を彼等の一団に返した。その結果シャンソンとコッペは追放され、平和がよみがえったかに見えたが、地主が愚連隊を手先として一同の立退きを要求する。一難去って又一難……と思った時、金田が現われてこの土地を買いとってくれた。だが、マリ子は童話の上手なシャンソンの不在が淋しい。シャンソンはコッペと土管住いをしているのだが、そこに出世した六さんの歌声が、ラジオに乗って流れて来るのだった。一同が再び会う日もほど近い。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
佐田啓二
宮城まり子
益田キートン
杉田弘子
小坂一也
片山明彦
- スタッフ -
原作:加藤芳郎
監督:番匠義彰
脚色:沢村勉
脚色:富田義朗
撮影:西川亨
音楽:牧野由多可

配給:松竹
Ⓒ1958松竹株式会社

ジャンル:現代劇