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【作品データベース】欲よく

作品情報

INTRODUCTION
"上映時間・106分 京都作品
尾崎士郎の「ホーデン侍従」の映画化で猪俣勝人と長谷部慶次が脚色、五所平之助が監督、竹野治夫が撮影した諷刺滑稽篇。主演は伴淳三郎、森繁久彌、三國連太郎。

STORY
出雲の回天堂医院の院長折山博士(伴淳三郎)は不老不死の妙薬の研究に熱中していた。町の写真館主古巻大五郎(三國連太郎)は彼に共鳴し、その研究を助けている。折山夫人辰子(轟夕起子)は夫と別居中で、雪江(冨士真奈美)というひとり娘がいる。日本新聞の支局に移ってきた餅田記者(渡辺文雄)は、ひょんなことで折山博士らと知り合い、雪江嬢に惹かれた。博士の研究は進み、材料の方も鼡、猫、犬、狸の“タンク”と進んでいった。餅田はその記事を本社に送り、新聞に出た。“狸の精細胞と折山博士云々”。すると早速利権屋たちが現れた。荒手取格之進(森繁久彌)もその一人である。東西秘薬という資本金シチオク五千万円の会社の社長という。彼は辰子夫人をたらしこんで、薬の権利書を手に入れようとした。研究は益々進み、いよいよ人間のホルモンタンクを必要とする段階まで来た。古巻が女房の牽制でウンと言わないので、折山博士は自分のタンク片方を剥出した。そのあとは歩行のとき、バランスがとれず、一歩は高く一歩は低くびっこをひくのであった。が、情けないことに、彼のタンクは老衰して、役に立たなかった。古巻は金を貸したことのある久太(青山宏)を口説いて、彼のタンクを貰いうけることにした。久太の妻は妙なことにしきりに夫にそれをすすめるのだ。博士が回春のため紅燈の街へ出かけたとき、暴漢に襲われる…。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
伴淳三郎
森繁久彌
三國連太郎
轟夕起子
冨士真奈美
渡辺文雄
- スタッフ -
原作:尾崎士郎
監督:五所平之助
脚色:猪俣勝人
脚色:長谷部慶次
撮影:竹野治夫
音楽:芥川也寸志

配給:松竹
Ⓒ1958松竹株式会社

ジャンル:現代劇