映画・アニメの世界

【作品データベース】抵抗する年令ていこうするねんれい

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・91分 大船作品
毎日新聞夕刊連載、永井龍男原作『噴水』を、沢村勉が脚色。田畠恒男が監督、布戸章が撮影を担当した。主演は山本豊三・三上真一郎・片桐真二、菅佐原英一・福田公子、田村高廣・小山明子など。ほかに岸輝子・佐野周二に、瞳麗子・片山明彦・松本克平・沢村貞子などが助演する。

STORY
湘南のある都市で怪事件が起こった。嵐の夜、そこの高校のスピーカーが妙な文句を叫んだのだ。プレスリーさん、兵隊です、兵隊です、入営です、と言ってみたり、挙句は筆子さんは天使です、天使です、エンゼルですと叫んだ。犯人は、市の老舗の菓子商「やまざき」の一人息子・高校生の実(山本豊三)だった。彼の父(松本克平)は仕事が忙しく彼を構わぬ。彼は実母を最近なくした。若い後妻の千代(福田公子)が時々憎らしかった。筆子(小山明子)というのは、同級の行雄(片桐真二)や厚三(三上真一郎)らと崇拝している年上の女性のことである。彼女は叔父の峯上(佐野周二)が支配人をしている横浜の新世紀ホテルに勤めている。筆子の兄信吉(菅佐原英一)の大学の後輩村瀬(田村高廣)はそのホテルのコックになった。実君は彼と筆子が親しくなったのが淋しかった。皆でハイキングに行っても、その思いが益々つのるばかりだ。千代は以前の恋人・新聞記者の安達(片山明彦)にまた近ごろつきまとわれだした。彼は恋人・登志子(瞳麗子)に結婚資金を十万円つくれと迫られている。実たちは酒を飲んだ勢いで、海でモーターボートを無茶に走らせ、衝突転覆させてしまった。親達のわからずや、メソメソがやりきれなかった。今度は実君は不良の大島(田村保)にそそのかされて親の金を無断で持ち出しスポーツカーを買ってしまう。父の清造が熱海へ町内のものと行っている留守中に。同じく千代は安達に踊りに誘われ、例の十万円の借用を頼まれた。彼女が断わると、彼は峯上のホテルが内紛を起しているのをタネに、彼から強請ろうとする…。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
田村高廣
小山明子
山本豊三
佐野周二
- スタッフ -
原作:永井龍男
監督:田畠恒男
脚色:沢村勉
撮影:布戸章
音楽:万城目正

配給:松竹
Ⓒ1958松竹株式会社

ジャンル:現代劇