INTRODUCTION
上映時間・96分　大船作品
菊村到の週刊女性連載小説の映画化で、美容界を舞台に描くメロドラマ、脚色は笠原良三、監督は穂積利昌、撮影は西川亨が担当した。出演は高千穂ひづる、南原伸二、石浜朗、杉田弘子・泉京子・小坂一也など。色彩はイーストマン松竹カラー。

STORY
美容師の小梶女史（宮城千賀子）がフランスから帰ってきた。空港で、女史の美容雑誌の編集記者・掛井三重子（高千穂ひづる）は、東都新聞の記者・真木（南原伸二）と知り合い、彼にひかれた。三重子の友・木塚早苗（紫千代）はヘアモデルをやっていたが、病に倒れた。その弟・隆（石浜朗）の就職の世話を、三重子はヘアコンテストで再び会った真木に頼んだ。隆は週刊東都に就職でき、その就職祝いの夜、三重子は送られた隆に唇を奪われた。隆は前から彼女を慕っていたのだ。小梶女史は三重子に、バー「マヌカン」であった青年実業家風間（佐竹明夫）を取りもとうとした。三重子にはそんな気はなかった。“ミス・レインボウ・コンテスト”で、三重子は真木の友人・田島（小坂一也）から加宮久美子（泉京子）という美しい娘を紹介された。真木の奥さんの妹だという。三重子の心は動揺した。隆は三重子の愛を得られぬことにいらだち、同僚の住原まゆみ（杉田弘子）といつか愛欲の生活を送るようになった。まゆみは彼にうちこんだが、隆は日ごとに冷くなった。彼の愛している女が他にいると知り、まゆみは自殺を図った。真木は心配し、三重子から彼に忠告するよう言った。隆の姿はどこにもなかった。隆は週刊東都をやめ、自動車のセールスマンになっていた。三重子は大阪の発表会の帰途、熱海で彼に偶然会ったのだ。そこで、久美子と小梶女史の夫・栄之助（清水将夫）が腕を組んでいるのを見た。真木は三重子に自分の妻のこと話した…。

- キャスト -
高千穂ひづる
南原伸二
石浜朗
杉田弘子
泉京子
- スタッフ -
原作：菊村到
監督：穂積利昌
脚色：笠原良三
撮影：西川亨
音楽：万城目正

配給：松竹
Ⓒ1958松竹株式会社

ジャンル：現代劇