昨日は昨日今日は今日

公開日：1958年8月17日（日）

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・93分　京都作品
赤線を飛び出した二人の女性の人生旅行を描こうというもので、大林清の原作を、中沢信が脚色、福田晴一が監督した。撮影は太田喜晴。瑳峨三智子・北上弥太朗、朝丘雪路、渡辺文雄をはじめ、幾野道子・関千恵子・渡辺篤・須賀不二男・里見京子らが出演。

STORY
赤線の灯は消えた？　吉原で働いていた富子（瑳峨三智子）は友達の千世子（朝丘雪路）を連れて、故郷淡路島へ帰った。彼女らを村人たちはただ好奇の目で迎えた。富子の幼馴染み・保（北上弥太朗）は彼女を好きになった。村人たちは彼女らが吉原にいたことをはやしたてた。富子は弟妹たちのために学校に十万円を寄付したが、不浄の金と付き返された。富子は保から求婚されるが、もう少し待ってと言う。彼女の気持の整理が出来てからと。富子の祖母・らく（浦辺粂子）は彼女に保との結婚をすすめた。らくだけが彼女を理解し、愛してくれる。保は自衛隊帰りの男で、村のバスの運転手をしている。保は彼女をかばい、村の青年たちと乱闘した。村の名士・太田（渡辺篤）が富子にいどむ。こばむと、村にいられなくしてやると言った。富子は千世子と共に村を離れた。京都で、二人はかつての同僚・光代（幾野道子）を探した。おでん屋を経営しているはずだ。競輪場で、二人が仲間ゲンカをしていると、見物人の中に光代がいた。彼女はおでん屋を買うはずの金を、競輪につぎこんでいた。二人はそれから有馬へ行った。千世子のかつての馴染み・月村（佐藤好昭）に逢うためだ。が、有馬ホテルの若主人のはずの彼は、そのホテルの近くにいる街頭写真屋だった。月村は本当のことをいえなかったのを詑びた。千世子は怒り、富子をせかして大阪へ行く…。