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【作品データベース】女侠一代じょきょういちだい

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・106分 京都作品
火野葦平の原作を菊島隆三が脚色、内川清一郎が監督した、筑豊炭田を舞台に、女親分の活劇的な生涯を描く女性アクション篇。撮影は太田喜晴。清川虹子が主役を演じるほか、森繁久彌・山田五十鈴・三國連太郎・淡路恵子らが清川虹子を祝って出演している。

STORY
明治の中期。九州筑豊炭田で掘った石炭はすべて遠賀川の川舟で運ばれていた。岡蒸気が出現し、これに取って代わろうとしたが、川舟船頭たちは鉄道敷設に命がけで抵抗した。唐戸橋の架設が争いの焦点である。名のある親分たちの失敗ののち、小組ながら男勝りの女傑島村ギン(清川虹子)の皆木組に仕事が廻ってきた。ギンは妻子ある地主皆木与一郎(田中春男)と家出し、若松で皆木組を創設した、度胸と気っぷで知られた女である。汽車課長の川上(石黒達也)は根本的に川船頭との間を解決するため船頭の元締鐘馗の寅松(近衛十四郎)との掛け合いを頼み、成功すれば永久に鉄道院出入を許すと約束した。ギンはダイナマイトを抱えて決死の覚悟で乗りこみ、ついに説得に成功する。帰途、川船頭市造(戸上城太郎)に命を狙われたが、若い船頭吉田(三國連太郎)に救われた。交渉はなったが、工事場にコレラが発生し、工事は堂島組に譲った。市造らは鉄道線爆破を企てたが、ギンはまたも吉田に助けられて鉄道を護った。彼女は彼に心を奪われたが、彼は大阪へ旅立ってしまった。筑豊鉄道は開通し、ギンは鉄道院から表彰された。鉄道院の仕事を民間にやらせぬことになり、ギンの生活は苦しくなった。夫と娘お幸(淡路恵子)を子分紋二(北上弥太朗)にまかせて、彼女は渡満を決意した。ギンの消息不明のまま、四年たつ。紋二はお幸と結ばれ表具店を営み、市造は国本組を興し、吉田は若松へ戻って、九州一円の大親分になっていた。そんななかギンは落ちぶれて帰国してきた。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
清川虹子
森繁久彌
森美樹
淡路恵子
三國連太郎
山田五十鈴
- スタッフ -
原作:火野葦平
監督:内川清一郎
脚色:菊島隆三
撮影:太田喜晴
音楽:大森盛太郎

配給:松竹
Ⓒ1958松竹株式会社

ジャンル:現代劇