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【作品データベース】帰って来た縁談かえってきたえんだん

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・74分 大船作品
阿木翁助の『河内だんじり話』の映画化で、松竹新喜劇で上演されたこともある下町喜劇。脚色・監督は堀内真直。撮影は小原治夫が担当。伴淳三郎、花菱アチヤコをはじめ、田浦正巳・山田百合子・宮城千賀子などが出演。

STORY
豆腐屋の千次郎(伴淳三郎)はやもめ暮しだ。一人息子の千吉(田浦正巳)に嫁を貰うことを楽しみにしている。千吉と、同じ町内のみち子(山田百合子)の二人が公園で楽しげに語り合っているのを隣の八百常(花菱アチヤコ)が見つけた。早速常さんは、千次郎に二人の話をし、この縁談はまかせとけと胸を叩いた。ところが、千次郎はみち子の母が、良子(宮城千賀子)だと知ると急に反対した。良子は未亡人だが、町内一の金持ち。近くオートメーションによる豆腐工場を建てようとしていた。これが気にくわないが何よりも、彼は良子との間に三十年前婚約まで成立しながら、理由不明のまま破談になったといういきさつがあったのだ。島崎邸に出かけた八百常に、良子の返事も、みち子を千吉の友人信夫(三上真一郎)にやる、ということだった。ヤケになった千吉はバーで酒をあおり、揚句に愚連隊と大喧嘩をし怪我をした。病院に駈けつけた信夫は、そこで千吉とみち子の愛し合っている姿を見、自分は身をひくことを決めた。ところで三十年前、千次郎は良子が裏切ったというが、良子の方では、千次郎が裏切ったと思っているのだ。これは、良子の父の策略であった。誤解したまま二人は別れたのである。さて八百常は、千吉とみち子の二人を料亭高砂にかくした。聞きつけた千次郎と、良子が高砂に現われた。二人が顔を合わせてみれば、誤解もおのずからとけたわけである。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
伴淳三郎
花菱アチヤコ
田浦正巳
宮城千賀子
山田百合子
- スタッフ -
原作:阿木翁助
監督:堀内真直
脚色:堀内真直
撮影:小原治夫
音楽:木下忠司

配給:松竹
Ⓒ1958松竹株式会社

ジャンル:現代劇