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【作品データベース】忠臣蔵・暁の陣太鼓ちゅうしんぐら・あかつきのじんだいこ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・97分 京都作品
中沢信・田辺朝巳の脚本を、倉橋良介が監督した義士外伝ものがたり。撮影を広田彰三が担当。音楽は斎藤一郎。森美樹、瑳峨三智子に、関西歌舞伎から三代目市川寿海・六代目坂東簑助・中村富十郎・実川延二郎らが加わる。

STORY
中山安兵衛(森美樹)は江戸八丁堀の貧乏長屋に「けんか指南所」の看板を掲げた。異名を“のんだくれ安”という。男嫌いで通る女髪結いのお勝(瑳峨三智子)が安兵衛に惚れた。安兵衛の叔父・菅野六郎右衛門(明石潮)が剣客中津川祐範(四代目澤村國太郎)・村上兄弟(大邦一公、戸上城太郎)に斬られた。御前試合に勝ったのを恨まれたのである。安兵衛がかけつけたときはすでに遅かったが、その場で安兵衛は叔父の仇を討った。彼の人気が江戸中にたかまった。仇討のとき、浅野家の堀部弥兵街(河野秋武)の娘・お妙(佐乃美子)が自分のシゴキを安兵衛に貸した。お勝の大敵が現れたというわけだ。さんざんもめた末「二本差しなぞ大きらいさ」お勝は身を引き、髪結いを廃業し、女侠客となった。名も三日月お勝と改め、江戸で名高い剣客俵星玄蕃(近衛十四郎)の門をたたいた。元祿十四年、浅野家はお家断絶となった。吉良家では赤穂浪士の復讐をおそれ、剣客をしきりに雇いいれた。玄蕃にも頼みこんできたが、彼は断った。いつまでたっても、仇討ちの気配はなかった。赤穂浪士は腰抜けとののしられるようになった。安兵衛は浪人して八百屋になっていた。お勝は彼と再会し、気が気でなかった。「安兵衛を信じてやれ」と玄蕃はいった。元祿十五年、十二月十四日、暁の陣太鼓が鳴り響いた。四十七士の討入り。引揚げの行列の中に、お勝はたしかに安兵衛の姿を見た。熱いものが胸元にこみ上げてきた。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
森美樹
瑳峨三智子
近衛十四郎
三代目市川寿海
- スタッフ -
監督:倉橋良介
脚本:中沢信
脚本:田辺朝巳
撮影:広田彰三
音楽:斎藤一郎

配給:松竹
Ⓒ1958松竹株式会社

ジャンル:時代劇