映画・アニメの世界

【作品データベース】空かける花嫁そらかけるはなよめ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・92分 大船作品
藤沢桓夫の「花粉」を映画化した大船調の下町喜劇。笠原良三が脚色、番匠義彰が監督、生方敏夫が撮影した。音楽は牧野由多可。有馬稲子、高橋貞二や小山明子・志村喬らが出演。

STORY
女子大生まるめ(有馬稲子)は下町の繊維問屋七宮商店の七兵衛(志村喬)の孫娘だ。ケチな祖父も彼女にだけは目がない。祖父は息子の吉太郎(十朱久雄)・さよ子(沢村貞子)夫妻をおさえつけ、店のこと一切をとりしきっている。まるめは内証でフランス留学生試験を受け、合格した。孫を海外へ手離すことよりも、祖父には三年間の留学費用400万円はショックだった。まるめには祖父の強欲ぶりや、店の制度を改めさせる意図があったので、それが出来ればフランス行きを止めてもいいと思っていた。七兵街の方ではまるめの引き留め策をはかっていた。まるめが学友の和枝(小山明子)と住むアパートの隣室に、浅草の軽演劇の作家・秋山(高橋貞二)がいた。まるめの送別会のとき、七兵衛は彼と孫娘が好き合っているらしいのを見抜いた。七兵衛は秋山にまるめに惚れこんだふりをし、引き留めに成功したら礼金をあげると申し込んだ。秋山にはまるめとつき合うのは悪くなかった。まるめは秋山のために思い止まるつもりになる。七兵衛は浅草のうなぎ屋の女将おその(浪花千栄子)が好きだった。まるめと和枝は祖父の老いらくの恋を成功させようと、和枝の勤める銀座のバーでデートする機会をつくってやった。そのバーのアルバイト学生のバーテン・高沢(高野真二)は和枝の恋人だ。デートは成功した。まるめの先生、大学助教授本間(須賀不二男)が彼女を追い廻し、浅草の踊り子椿(九條映子)が役を得ようと秋山につきまとい、二人の仲がうまくいかない。さらに、秋山と七兵衛の契約がまるみにバレ、まるめは怒った。七兵衛にフランス行きを宣言した。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
有馬稲子
志村喬
高橋貞二
小山明子
- スタッフ -
原作:藤沢桓夫
監督:番匠義彰
脚色:笠原良三
撮影:生方敏夫
音楽:牧野由多可

配給:松竹
Ⓒ1959松竹株式会社

ジャンル:現代劇