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【作品データベース】春を待つ人々はるをまつひとびと

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・99分 大船作品
老政治家を中心に人間は我欲や打算を取り去った時本来の姿に戻るということを描こうとしたドラマで、柳井隆雄・沢村勉のオリジナルシナリオを中村登が監督、厚田雄春が撮影した。音楽は武満徹。出演者は、佐分利信・有馬稲子・佐田啓二・岡田茉莉子・高橋貞二・高千穂ひづる等の豪華な顔ぶれ。

STORY
老政治家里見は参議院選挙に立候補した。彼には洋画家西脇と結婚した和子、鉄工所長坂口に嫁いだ正子、雑誌記者谷川と結ばれた章子(有馬稲子)、それに俊雄(川津祐介)の四人の子がある。娘たちはそれぞれ夫を連れてきた。料亭竹水が選挙事務所にあてられたが、その女将千代(沢村貞子)は里見と満州時代から関係があった。里見が当選したら本妻の座になろうと思っている。坂口なども商売上のルートをつかもうと思って応援する。里見の旧友で政治ゴロになってしまった佐藤(信欣三)も何がしかの金が目当てで訪ねてきた。俊雄は父のすすめる政略的な結婚をきらい、恋人の純子(岡田茉莉子)の近所に部屋を借りた。和子と西脇の夫妻は純子に会い、すっかり気に入り内証で彼女を選挙の事務を手伝わせることにした。佐藤は事務の田中(片山明彦)に里見の昔の女リツ(水戸光子)との関係をもらした。谷川は田中からその話をきき、それを選挙の相手方に売った。キャバレーの踊子カオル(大津絢子)との手切れ金に困っていたのだ。それに章子が結婚前、里見の秘書矢島(高橋貞二)と親しかったのを嫉妬していた。三流紙にリツと里見のことがでかでかと出た。章子はそれが夫のせいと知ると、姿を消した。リツは大阪に往んでいた。父は死んだといわれていただけに、息子の克也(山本豊三)はショックを受けた。娘の文子(高千穂ひづる)は母を励したのだが。克也は上京し、里見に面会を求めたが、心ならずも里見は冷たくあしらった…。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
佐分利信
有馬稲子
岡田茉莉子
佐田啓二
高橋貞二
- スタッフ -
監督:中村登
脚本:柳井隆雄
脚本:沢村勉
撮影:厚田雄春
音楽:武満徹

配給:松竹
Ⓒ1959松竹株式会社

ジャンル:現代劇