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【作品データベース】朝やけ雲の決闘あさやけぐものけっとう

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・91分 京都作品
仇討という封建制の古い思想から脱却して、新しく生きようとする男女を描いた時代劇。若衆シリーズの一。菊池寛の原作を、中村定郎、中田竜雄が脚色、萩原遼が監督、服部幹夫が撮影した。三代目市川団子が主演するほか、瑳峨三智子・近衛十四郎・川口のぶ・小笠原省吾らが出演。なお、高田浩吉が特別出演する。

STORY
相楽半之丞(近衛十四郎)は、些細なことから竹馬の友・三角市郎衛門(市川男女之助)をあやまって斬り、自害しようとした。しかし立見主膳(高田浩吉)の計いで、市郎衛門の息子・大市郎(三代目市川団子)が元服すれば必ず討たれてやることを約して、高崎藩に逃れた。十年の歳月が流れて。大市郎は、若党・六平(永田光男)を連れて相楽を討つべく旅立った。けれど、憎しみもない相手と勝負しなければならぬことを思うと彼の心は暗い。途中、道中師の兄妹、伝吉(山路義人)・おもん(瑳峨三智子)に赦免状を入れた胴巻を掏られた。当時、相楽は剣道指南役として評判も良く、門弟の尊敬を集めていた。ある夜、邸内に忍びこんできた六平に、仇討の時と場所をことづけた。当日、江戸の千住大橋で相楽を待つ大市郎と六平は、先生を死なせてはならぬと、血気にはやる相楽の門弟たちに襲われた。急を知って駈けつけた相楽の前には、すでに大市(川口のぶ)の看護を受けていた。相楽は、赦免状を渡そうと大市郎を探していたおもんの力で、大市郎にめぐり逢うことができた。だが、なぜか大市郎は人混みの中へ姿を隠した。これを追った相良は、相良を邪魔者に思う国元の藩士・石山(大邦一公)、奥村(天野刃一)らに襲われたが、辛うじて脱出、おもんの許で静養することになった。しかし石山らはそこにも押し寄せる。相楽の危険を知った大市郎は、相楽を助けて刺客を制した。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
三代目市川団子
近衛十四郎
瑳峨三智子
川口のぶ
- スタッフ -
原作:菊池寛
監督:萩原遼
脚色:中村定郎
脚色:中田竜雄
撮影:服部幹夫
音楽:米山正夫

配給:松竹
Ⓒ1959松竹株式会社

ジャンル:時代劇