映画・アニメの世界

【作品データベース】新婚列車しんこんれっしゃ

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・67分 大船作品
斎藤良輔のオリジナル・シナリオを穂積利昌が監督したコメディ。撮影は井上晴二。

STORY
婦人雑誌の記者佐々木奈津子(千之赫子)は次号特集「新婚百態」の取材にいとこの大島行夫(杉浦直樹)を手伝わせることにした。目的の新婚予定者は六組で、奈津子、行夫は三組ずつ受け持った。奈津子がインタビューしたのは、ブラジル帰りの富豪草間嘉兵衛(十朱久雄)とキングサイズの踊り子で財産目当てのむつみ(泉京子)の一組、シャンソン界の花形歌手宇治かほる(紫千代)とファンの君島登(丸山明宏)、貧乏サラリーマン河津明(北原隆)と可憐なタイピスト早川圭子(青江奈美)の三組だった。他方にわか記者行夫の受け持ちは質屋の番頭吉沢堅太(永井達郎)と大旦那の娘きみえ(俵田裕子)、家計の犠牲となって嫁ぐ純情娘よし子(清川晶子)とドンファンの堤浩介(佐竹明夫)、それに土地の親分大鏡大生(多々良純)と女親分黒岩登美(清川虹子)だった。初仕事の行夫は失敗を重ねるが、それでもどうやら仕事をかたづけた。こうした六組の新婚組が偶然にも同じ日、同じ目的地の熱海へ向かった。東京発の新婚列車、同じ車輌に奈津子と行夫が乗り込んだのは無論である。そして宿泊先がまたまた同じ“宝泉閣”であったことに奈津子は大変喜んだ。“宝泉閣”の女将は奈津子の実姉であり、二人が女中と番頭に化けることは容易だったからだ。新婚初夜の取材は更に多忙をきわめ、失敗も少なくなかった。だが一方ではよし子をドンファンの好餌から救って、行夫の親友三浦(清水幹世)との恋仲を取り持ったり善行をほどこした。そんなわけで二人が手がけた「新婚百態」の記事は大成功、奈津子と行夫の結ばれる日も近い。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
杉浦直樹
千之赫子
多々良純
清川虹子
- スタッフ -
原案:森政二
監督:穂積利昌
脚本:斎藤良輔
撮影:井上晴二
音楽:万城目正

配給:松竹
Ⓒ1959松竹株式会社

ジャンル:現代劇