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【作品データベース】修羅桜しゅらざくら

作品情報

INTRODUCTION
上映時間・67分 京都作品
松竹映画の三千本記念作品。江戸川乱歩・角田喜久雄・城昌幸・陣出達朗・村上元三の原作を高岩肇が脚色し、大曾根辰夫が監督した。撮影は倉持友一が担当。大阪城に立て籠もり、隠匿の黄金三百貫を軍資金として徳川幕府の転覆をはかる同志を中心に、森美樹、松本錦四郎の若手スターが主演となり、これに高田浩吉、山田五十鈴、高橋貞二その他有名スターが大挙出演した。

STORY
将軍家斉の治下。老中筆頭大野備前守(柳永二郎)は、幕府転覆のクーデターをくわだて、その資金として大阪城に隠匿の黄金三百貫を江戸へ直送せんとしたが、その宰領に当たった岸波半兵衛(河野秋武)は黄金の途中を危惧し、宇都谷峠で金塊を瓦礫とスリ替え某所に秘匿した。激怒した大野は半兵衛を人外境に幽閉した。伜又四郎(森美樹)は弟伊織(松本錦四郎)を斎藤弥九郎(石黒達也)道場に預け父を探しに出かけた。そして黄金を奪ったのは義賊雲切十兵衛(伴淳三郎)一派だときいた又四郎は雲切を発見したが宇都谷峠で奪った荷駄には黄金がなかったと告げられた。やがて又四郎は岩牢の中の父を見出したが、半狂乱の父は奇妙な言葉を口走るばかりだった。その後大野の陰謀は着々と進行、これを知った雲切一味と又四郎は山中まで追ったが、又四郎は谷底に転落、失心しているところを谷間にひそむ切支丹山中左源太(小笠原省吾)の娘千代(桑野みゆき)に救われた。その頃、伊織は斎藤道場を出て、江戸一の伊達男孔雀屋長兵衛(高田浩吉)にかくまわれていたが、父を救わんとして岩牢を訪ね半兵衛を救い出した。半兵衛は黄金をかくしたのは勘定奉行の命であったことと、その金は駿河湾の入江の近くにあると言い残して死んだ。駿河湾に向った伊織は来合せた又四郎、千代と共に海中の黄金を発見したが、大野配下の一味に奪い去られた。黄金を手に入れた大野は、三月三日を期して天下をくつがえし、対馬、琉球を某国に譲渡するという大陰謀の成功を目前に控えて得意の絶頂にあった・・・。

キャスト・スタッフ

- キャスト -
高田浩吉
森美樹
瑳峨三智子
松本錦四郎
山田五十鈴
- スタッフ -
原作:江戸川乱歩
原作:角田喜久雄
原作:城昌幸
原作:陣出達朗
原作:村上元三
監督:大曾根辰夫
脚色:高岩肇
撮影:倉持友一
音楽:斎藤一郎

配給:松竹
Ⓒ1959松竹株式会社

ジャンル:時代劇